白川氏が共同候補 長崎県内4野党など共通政策

 参院選長崎選挙区での野党共闘を巡り、立憲民主、国民民主、共産、社民の県内4野党と「安保法制廃止と立憲主義の回復を求めるながさき市民連合」は9日、国民民主新人の白川鮎美氏(39)を共同候補とすることで正式合意し、「核兵器禁止条約の批准を求める」ことなど5項目の共通政策を決めた。
 共通政策は、5月下旬に中央での野党5党派などの合意項目を踏まえ、「安倍政権による9条改憲発議の阻止」などを盛り込んだ。核禁条約の批准を求めることは本県独自という。
 同日、長崎市内であった調印式に白川氏と各党県組織、市民連合の代表者が出席。白川氏を共同候補とすることや共通政策といった合意事項を記した確認書に署名した。白川氏は「市民のための平和で優しい政治を取り戻す」と意気込んだ。
 国民民主県連の渡辺敏勝幹事長は、統一地方選に伴い、前回参院選より候補者一本化の時期が遅れたことを懸念しつつ、「皆さんの支援が頼り。前回以上の取り組みで国政に送っていただきたい」と呼び掛けた。候補擁立を取り下げた共産県委員会の山下満昭委員長は「3年前(の前回)と比べ共闘の中身が随分濃くなった」と評価した。
 同選挙区での野党候補者の一本化を巡っては、4党の県組織が5月下旬、候補者の一本化で合意していた。

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