トゥーロンで歴史を塗り替えた日本代表、現地で評価されている3名

フランスで開催中のトゥーロン国際大会で決勝へ進出したU-22日本代表。

歴代スター選手を輩出した伝統の国際大会で、日本も例年ユース代表を送り込んでいるが決勝への進出はこれが初のこと。15日には初優勝をかけ、ブラジル代表と決勝で対戦する。

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そんな同大会は毎節、MVPの選手を数人選出しているのだが、実はここまでの4試合中3試合で日本の選手が選ばれている。

現地で評価された選手とは?

田中 碧

所属クラブ:川崎フロンターレ

グループステージの初戦で大会3連覇中のイングランドと対戦した日本。試合は1点を先制されたものの大南拓磨、長沼洋一のゴールで逆転勝利した。

ただこの節の“MVP”3名のなかに選出されたのはMF田中碧。

J1連覇を成し遂げた川崎で出場機会を掴み、評価を急上昇させている20歳はこれがU-22代表へ初選出だったが、その的確な配給能力とボール奪取力でチームの屋台骨となっている。

その存在感はコパ・アメリカにいないのが残念と思うほど。一気にこの世代でレギュラーに上り詰めそうな雰囲気さえある。

旗手 怜央

所属クラブ:順天堂大学(来季より川崎フロンターレ加入が内定済)

大学屈指のFWで、昨年のアジア大会でも活躍した旗手。清原和博、桑田真澄の“KKコンビ”と同時期にPL学園で高校球児だった父親を持つ。

彼は本来1.5列目タイプの選手だが、第2節のチリ代表との試合で1トップ起用されると(本人曰く1トップでの先発は初めてだったとか)、ハットトリックを達成。南米の難敵チリを6-1で撃破する歴史的大勝の立役者となりMVPに選出された。

また、準決勝のメキシコ戦では途中から得意とするシャドーの位置に移り、小川航基の同点ゴールをアシスト。PK戦では最後のキッカーを務め、驚くほど冷静に「コロコロPK」を決めた。

椎橋 慧也

所属クラブ:ベガルタ仙台

名門・市立船橋の出身で2015年の全国高校サッカー選手権で優秀選手に輝き、2016年にベガルタ仙台入りした椎橋。

彼は守備のユーティリティプレーヤーで、MF登録ながらもDFでの起用が多い。大柄ではないがヘディングが上手く、プロ入り後のゴールも頭で決めている。

今大会は昨年に続いてのトゥーロン出場となったが、ここでもボランチにセンターバックに起用されており、メキシコをPK戦の末に破った準決勝ではMVPに選出された。

決して目立つ存在ではないだけに、そんな選手を選出するトゥーロンもさすがといったところか。

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トゥーロン国際大会の決勝、日本対ブラジルは本日23時にキックオフ。この試合の模様はNHK-BS1で生放送される。

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