スーパーフォーミュラ第3戦SUGOの日曜フリー走行が6月23日に行われ、雨上がりから乾き始めた微妙な路面状況のなか、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップタイムを記録。各車、決勝レースに向けてのセットアップの確認、タイヤ評価やピットストップ練習などを行い、14時20分からの決勝スタートに備えた。
手元の計測で気温19度のやや肌寒いコンディションで始まったスーパーフォーミュラ第3戦SUGOの日曜フリー走行。前夜の雨あがりで、走行ラインは乾いているがまだウエットパッチが残る路面コンディションで9時10分から30分のセッションが始まった。
今年のスーパーフォーミュラは第1戦、第2戦の実績からもソフトタイヤがレース距離をカバーでき、ミディアムタイヤよりもタイムが1秒以上速いことから、レース距離のほとんどをソフトタイヤで走る前提でレースのセットアップを進めることになる。
レース戦略としては、ミディアムタイヤでスタートして早め(1周目のピットもあり得る)にピットインしてソフトタイヤに履き替え、数周分の給油を行えば最後まで燃費も持つ予定で、この戦略が王道となりそうだ。
ソフトタイヤでスタートして、ピットストップ分のタイムを稼いで最後にミディアムタイヤに履き替えるという、第2戦オートポリスで優勝した関口雄飛の戦略を選ぶドライバーも多いだろうが、このSUGOではセーフティカーの導入率が高く、せっかく作ったギャップがセーフティカー導入でなくなってしまう可能性が高い。
日曜のフリー走行では以上のようなレースに向けたさまざまな可能性を含め、ピットストップ練習を繰り返すシーンも見られた。また、前日の予選では上位8台中7台をホンダ陣営が占め、このSUGOではホンダエンジン勢が優勢な状況。ストレート区間んではトヨタエンジン勢より5km/hも速いという声も出ており、レースでどのようなパフォーマンスとなるのか注目したい。
トップタイムは関口雄飛、予選ポールポジションの山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は19番手で終えており、決勝に向けてこのフリー走行でどんなメニューを試していたのか、気になるところだ。
■2019全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦SUGO 土曜フリー走行タイム結果(編集部計)
天候:曇り 路面:ウエット
Pos. No. Driver Team Engine Time
1 19 関口雄飛 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA 1’06.630
2 39 坪井翔 JMS P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA 1’06.699
3 20 平川亮 ITOCHU ENEX TEAM IMPUL TOYOTA 1’06.702
4 36 中嶋一貴 VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA 1’06.917
5 16 野尻智紀 TEAM MUGEN HONDA 1’06.992
6 50 L.アウアー B-Max Racing with motopark HONDA 1’07.035
7 37 N.キャシディ VANTELIN TEAM TOM’S TOYOTA 1’07.150
8 51 H.ニューウェイ B-Max Racing with motopark HONDA 1’07.161
9 4 国本雄資 KONDO RACING TOYOTA 1’07.216
10 18 小林可夢偉 carrozzeria Team KCMG TOYOTA 1’07.348
11 38 石浦宏明 JMS P.MU/CERUMO・INGING TOYOTA 1’07.365
12 64 A.パロウ TCS NAKAJIMA RACING HONDA 1’07.416
13 65 牧野任祐 TCS NAKAJIMA RACING HONDA 1’07.426
14 3 山下健太 KONDO RACING TOYOTA 1’07.441
15 5 福住仁嶺 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HONDA 1’07.665
16 17 塚越広大 REAL RACING HONDA 1’07.705
17 15 D.ティクトゥム TEAM MUGEN HONDA 1’07.711
18 8 大嶋和也 UOMO SUNOCO TEAM LEMANS TOYOTA 1’07.937
19 1 山本尚貴 DOCOMO TEAM DANDELION RACING HONDA 1’07.955
20 7 A.マルケロフ UOMO SUNOCO TEAM LEMANS TOYOTA 1’08.142