U-20ワールドカップで輝きを放った5名の宝石

ウクライナの初優勝で閉幕したFIFA U-20ワールドカップ。

若手の登竜門と呼ばれ、リオネル・メッシやセルヒオ・アグエロ、ポール・ポグバなど後のスター選手たちがゴールデンブーツを勝ち取ってきた同大会は、今年もタレント性に溢れる活きのいい選手が多く見られた。

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今回は偏見ありで選んだ今後注目すべき選手を紹介しよう。

ゴンサロ・プラタ(エクアドル)

ポルトガルの名門スポルティングに所属するエクアドル代表のFW。同国の3位入賞に大きく貢献し、また個人でもブロンズボールを受賞した。

小さなスペースでは持ち前のテクニックで相手を翻弄し、大きなスペースが空けば持ち前のスピードで相手を困らせる。まだ18歳という年齢で一つ下の世代にもかかわらず、2ゴール3アシストという申し分ない成績と高いパフォーマンスを示した。

今シーズンはスポルティングのU-23で活躍したが、同チームの監督からは来シーズンAチームでプレーすることが期待されている。首脳陣からの期待も高く、今後注目しておく必要のある選手だ。

アレッサンドロ・トリパルデッリ(イタリア)

ユース時代はユヴェントスに所属したU-20イタリア代表のSB。今大会はイタリアが3バックを使って戦うこともあったためWBとしてもプレーした。

現在はサッスオーロが保有権を持っているもののレンタル生活を繰り返している。ただ彼は今大会、全試合に出場した。そこで見せたプレーはレンタル生活でくすぶっている選手とは思えないほどのものだった。

まず第一に守備が素晴らしい。近年SBは攻撃の貢献もかなり求められるが、基本的にはDFであることも忘れてはならない。彼は守備を完ぺきにこなし、そのうえでタイミングを見て上がり高精度のクロスを上げる。

モダンなタイプではないかもしれないが、どこのチームでも重宝されるような選手だ。

イ・ガンイン(韓国)

バレンシアに所属する韓国代表のMF。まだ18歳と若く日本の久保建英としばしば比較される選手だ。

韓国を決勝まで導いたのは彼といっても過言ではないだろう。大会前から評判が高く相手チームからは密着マークされることもしばしばだったが、高いテクニックと視野の広さを武器に韓国の攻撃をスムーズに、そして迫力あるものにした。

今大会のゴールデンブーツに輝いた選手で、メッシ、アグエロ、ポグバなどに続くことができるか期待をかけてしまう。今後は久保建英などとアジアのサッカーを引っ張っていく選手に成長することが期待される。

アミヌ・グイリ(フランス)

リヨン所属でフランス代表では背番号9を背負うエースストライカー。途中出場も多くフルで試合に出ることは少なかったがそれでも4試合に出場し3ゴールを決めた。

身長はそこまで高くないながらもスピードと動き出し、テクニックで相手を翻弄する。味方のフォローも上手いインテリジェンスあふれる選手だ。フランスでは“新しいベンゼマ”と呼ばれることもあるぐらい期待されてる。

今大会フランスは前評判はかなり高かったが、決勝トーナメントでアメリカに負けて敗退。もし勝ち進んでいたならば彼がゴールデンブーツを獲得するチャンスもあっただろう。若手の発掘に定評のあるリヨン所属という時点で期待してしまう。

アレッサンドロ・プリッツァーリ(イタリア)

ミランに所属するイタリア代表のGK。今回の最優秀GKはレアルが保有権を持つウクライナのルニンが選ばれたが、プリッツァーリも負けず劣らずの成績を残していた。

彼の素晴らしいところはまず基本のGKとしての守備能力が高いことだ。ハイボールの処理然り、セービング、ポジション取りが素晴らしい。今大会を通じてイタリア代表の鉄壁の守備を築いたのは彼のおかげだ。またイタリア代表は何度もPKを与えたがすべてを防いだ。

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守備能力に関して言えば既にトップクラブで出場機会を得ることができるレベルにあるだろう。
彼はキックの精度が低く攻撃面での貢献という面ではまだまだだが、近い将来若き守護神として世界に衝撃を与えるだろう。

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