参院選あす公示 長崎選挙区3氏出馬へ

 令和初の参院選が4日公示される。長崎選挙区(改選数1)は、自民現職の古賀友一郎氏(51)=公明推薦=、国民民主新人の白川鮎美氏(39)、政治団体「NHKから国民を守る党」新人、神谷幸太郎氏(43)の3人が立候補を予定している。元総務官僚で再選を目指す古賀氏に、野党共同候補として白川氏が挑む事実上の与野党一騎打ちになりそうだ。投開票は21日。
 安倍政権への支持を訴え、野党共闘を批判する古賀氏に対し、白川氏は憲法改正や消費税増税、年金制度などを争点に据える構えで、公示に向け両氏の前哨戦が熱を帯びている。
 古賀氏は推薦する公明や企業、団体の支援を受け、支持固めを図っている。選挙戦では、都市と地方の不公平是正に向けた1期目の取り組みなど実績をアピールしながら、少子高齢化・人口減対策や政治の安定などを訴える。
 政治未経験の白川氏は、つじ立ちなどで浸透に力を入れている。立憲民主、共産、社民と共闘態勢を築き、“自民1強”の打破などを主張。労組票に加え、野党共闘の橋渡し役となる市民団体などを通じて無党派層の取り込みを狙う。
 神谷氏は、NHK受信料への問題提起などを公約に掲げる。

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