「最高裁は敵前逃亡」 諫干開門派弁護団 敗訴確定受け会見

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漁業者側の上告を棄却した最高裁決定を受け、会見する開門派弁護団=福岡高裁

 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の開門を巡る2件の訴訟で最高裁が開門派漁業者の上告を棄却したことを受け、開門派弁護団が2日、福岡市内で会見。馬奈木昭雄団長は「まさに三くだり半。最高裁は(開門と非開門の)相反する判決への判断を放棄し、敵前逃亡した」と批判した。
 2件は、諫早市小長井町などの漁業者による開門請求訴訟と、営農者が起こした開門差し止め長崎地裁判決(2017年)に対する漁業者の独立当事者参加申し立て。漁業者側の敗訴が6月26日付で確定した。
 最高裁では、10年の開門確定判決を強制しないよう国が漁業者に求めた請求異議訴訟の口頭弁論が今月26日に開かれる。馬奈木団長は「開門確定判決は消えない。状況はこれまでと変わらない。弁論後、判決期日の指定か和解勧告か分からないが、高裁判決を破棄し、差し戻される可能性が高い」との見方を示した。
 さらに、長崎地裁で係争中の開門請求訴訟に加え、別の漁業者や農業者による開門請求訴訟を提起する可能性に言及。「営農はうまくいっておらず、そもそもの干拓事業の目的が達成されたのか、正面から問われる。闘いをやめるつもりは毛頭ない」と断言した。