レイズ・ロウとメッツ・アロンゾが新人王レースの先頭を走る

日本時間7月3日、メジャーリーグ公式サイトは自サイトのライター陣による最新の新人王投票の結果を発表し、ア・リーグはブランドン・ロウ(レイズ)、ナ・リーグはピート・アロンゾ(メッツ)が全49人のライターから1位票を44票獲得してトップに立った。今のところ、この両者が新人王の筆頭候補と言えそうだ。

ロウは、昨季43試合しかプレイしていないにもかかわらず、チームと6年2400万ドル+オプション2年という長期契約を締結。その期待に応え、正二塁手としてリーグ17位となるWAR2.3(FanGraphs版)をマークしている。15本塁打、17二塁打、47打点はいずれも新人リーグトップで、15本塁打はレイズの新人としては2008年のエバン・ロンゴリア(27本塁打)、2005年のジョニー・ゴームス(21本塁打)、2015年のスティーブン・スーザJr.(16本塁打)に次ぐ4位の数字。このペースでいけば、ロンゴリアの新人球団記録の更新も十分に射程圏内である。

ア・リーグでは、残りの1位票(5票)を獲得したジョン・ミーンズ(オリオールズ)が2位にランクインし、3位は強力レッドソックス打線の一角を担っているマイケル・チャビス。そのほか、スペンサー・ターンブル(タイガース)、オスカー・メルカド(インディアンス)、ヨルダン・アルバレス(アストロズ)、ダニエル・ボーグルバック(マリナーズ)、イロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)といった面々がポイントを獲得している。

アロンゾは、クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)に次いでリーグ2位となる28本塁打を放ち、オールスター・ゲーム出場とホームラン・ダービー参戦が決定している。一時失速したものの、6月に打率.307、9本塁打と盛り返し、WAR3.4(FanGraphs版)はなんとリーグ5位の数字。28本塁打と64打点は新人ではリーグ内で断トツの数字であり、チームの新人シーズン本塁打記録をすでに塗り替えたほか、前半戦の本塁打数でも新人リーグ記録をすでに更新している。

ナ・リーグでは、1位票を2票獲得したフェルナンド・タティスJr.(パドレス)が総ポイント数でアロンゾに次ぐ2位、1位票を3票獲得したマイク・ソローカ(ブレーブス)が3位にランクイン。実質的に、この3選手による三つ巴の争いとなっているが、そのほかにもニック・センゼル(レッズ)とブライアン・レイノルズ(パイレーツ)がポイントを獲得した。

© MLB Advanced Media, LP.