ボッタス、メルセデスF1内でのチームメイトとの争いに「外部からの助言は不要」と主張

 バルテリ・ボッタスは、メルセデスF1のチームメイトであるルイス・ハミルトンの連勝によって苦境に立たされているが、そうした問題は自分自身で解決していくつもりであるという。

 シルバーストンでのボッタスはポールポジションからレースをスタートし、5度のF1世界チャンピオンであるハミルトンより優位に立っていたが、レース展開における状況と戦略のバランスは、またもハミルトンにとって有利なものになった。

 ハミルトンはホームレースを制して今シーズン7勝目を達成したが、一方のボッタスは残念ながら2勝に留まっている。

 2016年にタイトルを獲得したニコ・ロズベルグは、ハミルトンとのチーム内での争いが激化した時期に、定期的にスポーツ心理学者の助言を仰いでいた。チームメイトのハミルトンが優勢にあることから、同様の助言を得ることを考えているかと尋ねられたボッタスは、自分には精神をコントロールする力があると主張した。

「僕に心理学者が役にたつとは思わない。アスリートや人は、それぞれ個々の人間だ」とボッタスは語った。

「ある人々は外部のサポートを必要とする。僕の周りには話をすることができる良い人々がたくさんいるし、僕にとってはつらい時期や不安があるときに、答えをくれるのは自分自身だ」

「だから僕は自分で解決するつもりだよ。今のところ、心理学者が役にたつとは思っていない。僕はニコではないからね。自分にとって何が最善かは分かっているよ」

 イギリスGPの決勝において、ボッタスの不運はセーフティカー導入によってもたらされた。これによって、彼のツーストップ戦略は台無しとなってしまったのだ。

 ハミルトンは4周にわたるセーフティカーの導入中、そのアドバンテージを利用して20周目に一度のピットストップを行ない、ボッタスより3周前にタイヤを交換したことで首位を奪った。

 しかしながら、結局のところボッタスは、事前にワンストップ戦略を除外したことは間違いだったと認めた。

「今日のワンストップ戦略は、正直なところ考えてもいなかった。これは僕たちの側のミスだ。今日はミディアムとハードというのが間違いなく最速の戦略だった。でも僕たちは、それではさらに遅くなると考えていた」とボッタスは認めた。

「正直に言って、僕のペースだったら優勝できていた」

 ボッタスは、すでに自分自身による助言があるのだという。

「彼は、不運だったが週末はずっと良い仕事をしたと言うだろう。今回のことは忘れて、学べることを学び、前へ進んでドイツで勝つんだ! とね」

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