ウナイ・エメリ体制2年目を迎えるアーセナル。この夏の移籍市場では、ウィルフリード・ザハやレアル・マドリーのスペイン代表FWルーカス・バスケスらウィンガーを補強ターゲットにしているという。
ここでは、『Sportskeeda』による「アーセナルがバスケス獲得を避けるべき理由」を見てみよう。
若手たちのプレータイムを制限してしまう
31試合で1ゴール3アシストに終わった昨季のバスケス。その取るに足らないスタッツに特筆すべきものはなく、グーナーたちはいかなる興奮も抱かないだろう。
彼の攻撃面のスタッツは、アレックス・イウォビ(3ゴール7アシスト)、ヘンリフ・ムヒタリャン(6ゴール4アシスト)と比べても物足りない。
その一方で、リース・ネルソンやエミール・スミス=ロウらアーセナルアカデミーのスターたちは素晴らしい輝きを放っている。特にホッフェンハイムから復帰してきたネルソンは、アーセナルで地位を得られるかもしれない。
だが、もしバスケスを獲得すれば、彼らのような若手たちのプレータイムが減ってしまうだろう。それは、グーナーにとって理想的なシナリオではない。
資金的な制限
プレミアリーグで5位となり、UEFAチャンピオンズリーグ出場権を逃したアーセナル。
DFシュテファン・リヒトシュタイナー、MFアーロン・ラムジー、FWダニー・ウェルベックが退団し、DFローラン・コシェルニはプレシーズンへの帯同を拒否している。
そうした中、クラブは新たなセンターバック、左サイドバック、ウィンガーを探している。
ただ、クラブ首脳に莫大な投資をする意思はなく、4500万ポンド(60億円)程度と噂されている補強費では助けにならない。
よって、バスケスに3000万ポンド(40億円)を投資するのは、あまり意味を成さない。
マーケットにはよりいいオプションが存在する
バスケスは現状で最も有効な選択肢なのか?
アーセナルはザハやボーンマスのライアン・フレイザーにも関心を寄せていると伝えられている。
ただ、ゲームにインパクトを与えられる天才的なウィンガーであるザハにかかるコストは、8000万ポンド(108億円)ほどにもなる。
一方、昨季7ゴール14アシストをマークしたフレイザーは、2500万ポンド(33億円)ほどで獲得可能だろう。また、アヤックスMFハキム・ジヤシュというオプションもある。
バスケスに予算の大部分を投下するよりも、フレイザーらに投資するほうが理にかなっている。