台風5号 温帯低気圧化しても大雨に警戒を 西日本で21日(日)夜にかけて

 台風5号は21日(日)夜までに温帯低気圧に変わる見込み。ただ、暖かく湿った空気の影響で、西日本では21日夜にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがある。

 これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があるため、土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重な警戒が必要だ。

台風5号の21日午前9時の位置情報と進路図

台風5号は21日夜までに温帯低気圧に

 台風第5号は21日午前9時現在、朝鮮半島にあって、北北東へ進んでいる。台風は今後日本海へ進み、21日夜までに温帯低気圧に変わる見込み。

 ただ、低気圧に変わっても日本付近へ暖かく湿った空気の流れ込は続くため、西日本を中心に21日夜にかけて大気の非常に不安定な状態が続きそうだ。
 このため、西日本では、21日夜にかけて局地的に雷を伴った非常に激しい雨が降る見込み。

 また、局地的に同じ場所で非常に激しい雨が数時間続き、大雨となるおそれがある。

大雨情報

土砂災害、川の増水などに厳重警戒

 午前10時30分現在、佐賀、福岡、大分、広島、高知県内には警戒レベル4に相当する土砂災害警戒情報が出されている地域があるなど、これまでの大雨で土砂災害や浸水、洪水の危険度が非常に高くなっている所があるが、今後さらに雨の量が増えそうだ。

 土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒し、竜巻などの激しい突風や落雷にも注意が必要となる。
 発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。

21日午前10時30分の土砂災害の危険度分布

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