レオパレス21からの受注減が響き、木材・新建材の卸業者(株)矢野木材(千葉)が再度の資金ショート

 (株)矢野木材(TSR企業コード:320126463、法人番号:8040001018947、船橋市三山6-41-26、設立1964(昭和39)年2月、資本金1000万円、矢野純一社長)は再度の資金ショートを起こし8月6日、行き詰まりを表面化した。7月31日に事業を停止し、破産手続きを酒井秀大弁護士(ライト総合法律事務所、千葉市中央区中央4-16-1、電話043-202-2373)に一任している。
 負債総額は5億4072万円(2018年5月期決算時点)。a

 当地では古参の木材、新建材、住宅設備機器の販売業者。千葉県内の住宅建築業者を主体として徐々に販路を広げ、都内の大手、中堅ビルダーにも受注基盤を構築し、ピークとなる2007年5月期には売上高8億9290万円を計上した。
 しかし、その後は売上不振により徐々に業績が悪化。追い打ちをかけるように、主力受注先だった(株)レオパレス21(TSR企業コード:291293581、法人番号:3011201000900、中野区)で施工不良問題が噴出し、同社からの受注減少が業績改善を妨げた。金融機関に返済条件の見直しを打診するなど、経営再建に向けた動きを見せたものの、資金繰りは改善されず、2019年7月末の決済のめどが立たないことから、今回の措置となった。

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