【U-18W杯】広島ドラ1小園が語る国際大会の難しさ 食事、ゾーン、牽制…「想定外のことが起きる」

広島・小園海斗【写真:荒川祐史】

報徳学園時代に2年連続で侍ジャパンU-18に選出された小園

 侍ジャパンU-18日本代表は30日から9月8日まで韓国で開催される「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」で悲願の世界一を狙う。昨年まで2年連続で高校日本代表に選出された広島のドラフト1位ルーキー・小園海斗内野手が国際大会で戦うポイントを語った。

 小園は中学生の時に侍ジャパンU-15、高校では2年生から2年連続で侍ジャパンU-18に選出され世界の強豪と戦った。2年時にはカナダで行われた「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」、そして昨年は宮崎で開催された「第12回 BFA U18アジア選手権」で主力として出場。

 アマ時代に何度も日の丸を背負ったが「ジャパンのユニホームは何度着ても緊張感はあります」と語る。木製バット、アウェイの地、国際審判のストライクゾーン、牽制など「想定外のことが起きるのが国際大会。そこで焦ることなくいかに自分たちのプレーができるか」とポイントを挙げた。

恩師・永田監督が2年連続で指揮を執る「初めての世界一を取ってもらいたい」

 小園自身も2年時に出場したカナダでのワールドカップでは「試合ができないぐらいの雨だったけど2時間も待たされたり、道具が届かなかったり大変でした」と語る。最も一番苦労したのは「やっぱり食事面ですかね…。木製バットとか色々と言われましたが自分はしっかり対応できるように準備もしていた。どうしようも無いのが食事でした。文化の違いなどもあり日本の味に慣れているのでダメなものはダメだった(笑)」と当時を振り返った。

 今大会は韓国で開催され日本代表の監督は報徳学園時代の恩師・永田裕治が2年連続で指揮を執る。8月下旬に連絡を取り合ったようで「やっぱり勝ってもらいたいし、めちゃくちゃ応援してます。自分は2年の時は3位に終わって、去年はアジア4位。初めての世界一を取ってもらいたい」と口にする。

 一方で注目しているのは昨年もチームメートだった星稜の奥川恭伸投手。昨年は同じ日の丸を背負った仲だが「去年もよかったけど今年はもっと全体的にスケールアップした感じがする。僕も高校時代に対戦したことがありますが4打数ノーヒット。全く打てなかった(笑)。彼は凄いピッチャーですよ。日本を世界一に導いてほしい」とエールを送った。(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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