海外交流「貴重な経験」 韓国や伊訪問 雲仙市内の中学生14人が帰国報告

韓国やイタリアから帰国した中学生ら=雲仙市役所

 韓国やイタリアを訪問した雲仙市内の中学生14人が23日、市役所を訪れ、金澤秀三郎市長に帰国報告をした。
 市内5校の12人は、姉妹都市の韓国・求礼(クレ)郡との交流事業として7月30日~8月3日に現地を訪問。地元の中学生らと観光や登山を通じて親睦を深めた。市立瑞穂中3年の尾崎夕奈さん(14)は「遊びなど日本と似ている部分も多く、すぐに仲良くなれた」と感想を述べた。
 長崎日大中3年の堀川純二朗さん(15)と、市立南串中3年の中村栞菜(かんな)さん(15)は、天正遣欧使節のゆかりの地から中学生をイタリアなどに派遣する事業に参加。同市を含む5市1町の中学生と共に8月5~12日にイタリア各地を訪問し、バチカンではローマ法王に謁見(えっけん)した。千々石町出身の堀川さんは「千々石ミゲルの足跡を知ることができ、貴重な経験になった」と話した。
 金澤市長は「言葉の壁を超えた交流の輪を大切にして、今後の人生に生かしてほしい」とねぎらった。

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