今夏レアル・マドリーからMFダニ・セバージョスを期限付き移籍で獲得したアーセナル。いきなり存在感を見せており、当たりの雰囲気を醸し出している。
バーンリー戦ではMOMに選ばれる活躍だった。
アーセナルは選手をあまりローンで獲得しない傾向を持つクラブであり、2000年以降ではダニ・セバージョスで8人目だそう。
『Planet Football』によれば、それまでの7名はこんな選手たちだったという。アーセナルファンなら憶えている?
稲本潤一
所属:2001-02
2001-02シーズンにガンバ大阪から1年の期限付き移籍で加入した稲本潤一。400万ポンド(およそ5.8億円)の買い取り条項が付いていたが、アーセナルではプレミアリーグに1試合も出場できなかった。
ワールドカップで評価を高めたためにガンバ大阪からフラムへ再び期限付き移籍し、その後WBA、カーディフでプレーしている。39歳になった今もSC相模原で現役。
ジュリオ・バチスタ
所属:2006-07
ホームシックに苦しんだことからスペインへの移籍を希望したホセ・アントニオ・レジェスをレアル・マドリーに送り出したアーセナル。その契約の一部としてジュリオ・バチスタをローンで獲得した。
強靭な体躯を持つ怪物FWはプレミアリーグであまり活躍できなかったものの、ファンはリーグカップ優勝に貢献したゴールを憶えているかもしれない。
昨季ルーマニアのCFRクルージュでプレーしたものの、4ヶ月でわずか43分間しかプレーできず。「時間換算で世界最高給のサッカー選手」になったあと、現役を離れた。
ヨッシ・ベナユン
所属:2011-12
プレミアリーグの中でも有数の優雅な選手だったベナユン。ウェストハムとリヴァプールでのプレーが最高の日々だった。その後所属したチェルシーではあまり活躍することはできず、アーセナルへと貸し出された。
アーセナルでは19回しかプレーはしなかったが、トッテナム戦やマンチェスター・シティ戦、そしてシーズン最後の2試合でゴールを決める勝負強さを見せた。
昨季限りで現役を引退し、ベイタル・エルサレムのディレクターになっている。
ティエリ・アンリ
所属:2012年
2007年にアーセナルを離れてバルセロナへと移籍。さらにアメリカ・メジャーリーグサッカーのニューヨーク・レッドブルズでプレーしたが、2012年のオフシーズンに短期間復帰するという離れ業を見せた。
わずか2ヶ月間のプレーで7試合2得点と結果を残し、ファンからは大きな拍手で送り出された。アーセナルの「キング」は、その時点で引退してヴェンゲルの下で指導者となったほうがいいセカンドキャリアを送れたかもしれない…。
現在は監督に転身しているが、昨季はモナコに途中就任の上で途中解任、しかも前任者のレオナルド・ジャルディンが呼び戻されるという屈辱を味わった。
エミリアーノ・ヴィヴィアーノ
所属:2013-14
アーセナルはなぜか3番手のバックアップとしてイタリア代表経験を持っているヴィヴィアーノを獲得した。
パレルモに保有されていた彼は前年度に自身の愛するクラブであるフィオレンティーナに貸し出されていたが、レギュラーを務めながらも買い取られることはなかった。
買い取り条項付きの1年ローンでアーセナルへとやってきたが、シーズンを通して全く試合に絡めず。シーズン終了後にパレルモへと戻った。現在はスポルティング・リスボンでバックアップを務める。
キム・シェルストレーム
所属:2014年
強烈な左足を誇るスウェーデン代表MFは、フランスのレンヌとリヨンで活躍したあと30歳でロシアのスパルタク・モスクワへと移籍した。
それはもうキャリアの最後を迎える準備のように思われたが、2014年1月にアーセナルへのローン移籍が決まった。しかもメディカルチェックで背中の怪我が発見されながら、それは問題ないとして加入が決定した。
結局シェルストレームはアーセナルでの半年で4試合の出場に終わり、怪我はだいぶ問題だった。引退後は解説者やタレントとしてメディアで活躍中。今年はリアリティTVに出るらしい。
デニス・スアレス
所属:2018-19
「アーセナルで15日間過ごした後、僕は正しい状態になかった。16日経っても50%にすらならなかった」とデニス・スアレスは話した。
2018-19シーズンの後半にバルセロナからローンでやってきたものの、プレミアリーグでわずか67分しか出場できなかった。怪我を抱えたままでイングランドへやってきて、なんのインパクトも残せぬまま帰ることに。
今季はバルセロナからセルタ・デ・ビーゴに完全移籍している。