<レスリング>【2019年世界選手権・展望(28)】アゼルバイジャン、ロシア、ジョージアの3選手が激しく争う…男子グレコローマン55kg級

※シード選手は、最終エントリーによって変わる場合があります。

世界2連覇を目指すエルダニズ・アジズリ(アゼルバイジャン)

 アゼルバイジャン、ロシア、ジョージアの3選手が抜けている状況。昨年の欧州&世界チャンピオン、エルダニズ・アジズリ(アゼルバイジャン)が、今年の欧州選手権は3位だったものの、ランキング1位をキープして世界選手権に臨む。

 欧州選手権でアジズリを破って優勝したのはビタリ・カバロエフ(ロシア)。昨年はロシア選手権で優勝しながら世界選手権の代表を外れた。それでもU23世界選手権で2位へ。今年1月のロシア選手権で優勝し、3月の「ダン・コロフ-ニコラ・ペトロフ国際大会」(ブルガリア)、欧州選手権と勝ち続けている。ノーシードではあるが、勢いはある。

 U23世界選手権でカバロエフを破って優勝したのが、世界3位のヌグザリ・ツルツミア(ジョージア)。第3シードとして挑む。今年のU23欧州選手権でも優勝しているが、シニアの欧州選手権はアジズリにテクニカルフォール負けして8位。

 上記の3選手以外では、アジア選手権優勝で第2シードのイルコム・バクロモフ(ウズベキスタン)、アジア選手権3位のハサン・スライマノフ(キルギス)らが上位を狙えそう。

 シニアの国際大会は初となる小川翔太(日体大)が、若さを武器にどこまで上位に食い込めるか。


2018年世界選手権成績 2019年世界選手権 シード選手

1. Azizli, Eldaniz(アゼルバイジャン)
2. Sharshenbekov, Zholaman(キルギス)
3. Oeztuerk, Ekrem(トルコ)
〃 Tsurtsumia, Nugzari(ジョージア)
5. Cao, Liguo(中国)
〃 Hakhoyan, Norair(アルメニア)
7. Topoev, Vasily(ロシア)
8. 田野倉翔太(日本) 1. Azizli, Eldaniz(アゼルバイジャン)
2. Bakhromov, Ilkhom(ウズベキスタン)
3. Tsurtsumia, Nugzari(ジョージア)
4. Fergat, Abdelkarim(アルジェリア)

2018年アジア大会 2019年アジア選手権

(実施せず) 1. Bakhromov, Ilkhom(ウズベキスタン)
2. 片桐大夢(日本)
3. Sulaimanov, Hasan(キルギス)
〃 Zhakansha, Khorlan(カザフスタン)

2019年欧州選手権 2019年欧州大会

1. Kabaloev, Vitali(ロシア)
2. Tita, Florin(ルーマニア)
3. Azizli, Eldaniz(アゼルバイジャン)
〃 Schmitt, Fabian(ドイツ) (実施せず)

2019年パンアメリカン選手権 2019年パンアメリカン大会

1. Nowry, Max Emiliano(米国)
2. Khachataryan, Sargis(ブラジル)
3. Medina, Joshua Xavier(プエルトリコ)
4. Torres, Marcelo Amador(アルゼンチン) (実施せず)

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