3ステップで時差は調整できる!
世界中の様々な都市を飛び回り不規則な生活を送るCA(キャビンアテンダント・客室乗務員)。
日本時間の深夜に働き、日本時間の昼間に睡眠をとらなければならないなんてことも日常茶飯事です。
「旅行に行くと時差で夜眠れない」、「昼間眠くて使い物にならなかった」などの声もよく耳にしますが、それが日常のCAはそんなことも言っていられません。
それではCAはどのように対策を取っているのでしょうか。
ここではそんなCAが実践する時差の調整法の3ステップをご紹介いたします。
Step 1「逆算術」を身に付ける
まずは時差調整の基本的な心得からお話します。
時差対策というとまるで時差が悪者かのようになんとか闘おうとする人が多いのですが、時差はうまく飼い馴らして共存していくというイメージの方がうまくいきます。
うまく飼い馴らすためのポイントは「逆算」。
海外旅行のときは現地の時間から逆算して、日本にいるときからだんだんとその生活に体内時計を慣らしていくと、時差と仲良くなれます。
CAはこの逆算が日ごろから習慣になっているので、時差をスムーズにやり過ごすことができるのです。
ではどのように逆算して、どのように調整していけば良いのでしょうか。
Step 2からはその具体的な方法をお伝えいたします。
Step 2 到着時刻に合わせて機内での過ごし方を決める
では具体的に逆算の例を見てみましょう。逆算する際の起点は到着地の到着時の時刻です。
その逆算の結果によって機内での過ごし方を変えていきます。
到着地の到着時の時間が夜の場合到着地が夕方~夜の場合、到着後は比較的すぐに眠らなければなりません。
機内でたっぷり睡眠をとってしまうと夜眠れなくなってしまうので、機内ではなるべく眠らないようにすることがおすすめ。
長時間に渡るフライトでどうしても眠くなってしまう場合はフライトの前半に眠るようにしましょう。
到着地の到着時の時間が昼の場合到着地が朝や昼の場合は、到着後一日活動しなければなりません。
そのような場合は到着後に眠くなってしまわないように、機内でたっぷり睡眠をとっておくことが何よりも大切。
見たい映画などがある場合はなるべくフライトの前半で見るようにして、後半は睡眠時間にあてましょう。
次はさらに踏み込んだ上級者向けの時差調整法をお届けいたします。
Step 3 日本出発前から時差調整をする
到着時刻から逆算をして機内での過ごし方を意識的に変えるだけでも時差対策にはかなり効果的ですが、ここからはさらに上をいく時差調整法をお伝えいたします。
それは日本にいるときから少しずつ時間をずらしていくということ。
と言っても仕事などで難しいことも多いと思うので、出発1~2日前に少し気を付けるだけで充分です。
「到着地が昼間=機内では睡眠をとらなくてはいけない」という場合、夜のフライトならば特に努力をしなくても眠れるはず。
その逆もしかり。
問題は昼間のフライトなのに眠らなければならない場合と、夜間のフライトなのに起きていた方がいい場合。
そのような場合は日本出発前から少しずつ時間をずらしていく必要があります。
その時にポイントとなるのが時間を後倒しに調整するということです。
「朝寝坊と夜更かし」 でラクラク時差調整
例えば毎朝6時に起きている人が4時に起きるのはかなり辛いですが、8時に起きることは比較的簡単なはず。
また毎晩22時に寝ている人が20時に寝ることは難しいですが、24時まで起きていることはできるはずです。
このように、時間をずらしたいときは後ろに後ろにずらしていくとスムーズに調整することができます。
つまりは夜更かしと朝寝坊。そう聞くと何だか簡単にできそうな気がしてきませんか?
CAも夜のフライトで夕方まで寝ていたいときはあえて前日に夜更かしをして、当日夕方まで寝坊するようにします。
無理せず時差を調整
逆算術を身に付ける、機内の過ごし方を決める、日本出発前は後倒しして時間をずらしていく、この3ステップで時差は怖くなくなるはずです。
次回の出張、ご旅行の際はなんとなく過ごしている出発日前日と機内の時間を意識的に過ごしてみてください。
ただし、規則正しい時間に寝ることが健康維持の基本ですので、無理をせずトラベルライフをお楽しみくださいね。