新車の購入、検討する車種や重視ポイントを1万人に調査

世界最大のアストンマーティン・ディーラー「アストンマーティン東京」[東京都港区北青山1-2-3]

2019年日本新車購入意向者調査を実施

CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社J.D. パワー ジャパンは、今年で5回目の実施となる「2019年日本新車購入意向者調査」を実施した。

日本新車購入意向者調査とは、年に一回、今後1年以内に新車乗用車の購入を検討している消費者を対象に、次回購入を検討している車のタイプ詳細(車の種類や仕様)や重視点、ブランド認知度や好意度、検討ブランド/モデル、ブランドイメージ、更には新技術に対する興味や関心などを聴取し、消費者の意識や購買行動の実態を明らかにする調査である。

SUV人気は上げ止まり?

ミニバン検討は20~30代で増、40~50代は減

ボディタイプごとの検討率を見ると、昨年伸びの高かったSUVが35%(前年比+1%)、ミニバンと軽が30%(前年と変わらず)となり、ここ数年続いたSUV人気の伸びにも鈍化の兆しが見えてきた。

検討率を年代別に見ると、年代で最も差が見られるのはミニバンで、20~30代で36%(前年比+2%)、40~50代で28%(前年比-3%)、60代で20%(前年と変わらず)となっている。

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安全技術への関心は若者にも広がる傾向へ

デバイス関連も外せない要素に

全体的に新車購入意向者の安全技術装備への関心は高い。これまでは年代が上がるにつれて関心が高まる傾向があったが、20~30代でも関心が高まっていることが確認できた。

情報通信機能への関心は安全技術と比較すると低めではあるが、20~30代は他の年代に比べ高い傾向が確認できた。特に「電子デバイスと車載モニターの連携」といった、スマートフォンなどの電子デバイスとの連携を意識する傾向が見てとれる。

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三菱 新型エクリプスクロス G Plus Package[4WD] スマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)

参考にする情報源、6割以上がインターネットから

20~30代は、ユーザーの声や身近な人の意見を参考にする傾向

購入モデル検討の際に参考にする情報源としては、高い順に「メーカー/販売店のホームページ」(35%)、「インターネットのニュースサイト/情報サイト」(28%)、「カタログ/パンフレット」(28%)、「販売店の展示車・試乗車」(22)、「路上を走っていた/駐車していた車」(21%)となっている。

年代別に見ると、「家族/友人/知人などの意見」を参考にするのは20~30代で23%、50~60代で15%、「口コミ/レビューサイト」は20~30代で20%、50~60代で12%となり、身近な人やユーザーの声に関して若年層の比率が高かった点が特徴的であるといえそうだ。新車購入経験の浅い若年層が身近な人や実際に車に乗った人の体験やアドバイスを重要視している現状が推察できる。

顧客ロイヤルティも重要

どのメーカーでも、リピート層で次回も同じメーカーの車を検討しているという割合が総じて高い。

アウディ、BMW、ホンダ、メルセデス・ベンツ、トヨタの所有者は特にその割合が高く、いずれも60%を超えており、これらブランドの顧客ロイヤルティの高さが伺える。

昨年から改善がみられたのはマツダ、メルセデス・ベンツ、MINIとなり、低下したのはレクサス、日産、ボルボとなった。

調査概要

■実施期間:2019年6月~7月

■調査方法:インターネット

■調査対象:今後1年以内に新車乗用車の購入を検討している消費者 ※現保有車の有無、新車・中古車の別は問わない

■回答者数:10000人

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