田中白星ならず ブルージェイズが延長12回の熱戦制す

【ヤンキース5-6xブルージェイズ(延長12回)】@ロジャース・センター

ブルージェイズは、3点リードで迎えた5回表に5点を失ってヤンキースに逆転を許したものの、5回裏と7回裏に1点ずつを奪って5対5の同点とし、延長12回裏に新人ボー・ビシェットが左中間への11号ソロを放って劇的なサヨナラ勝ち。地区優勝へのマジックナンバーを「5」としているヤンキースを相手に意地を見せた。ブルージェイズ9番手のウィルマー・フォントは、2イニングをパーフェクトに抑える好リリーフを見せ、今季4勝目(4敗)をマーク。一方、ヤンキースは6番手のタイラー・ライオンズが痛恨の一発を浴び、今季2敗目(1勝)を喫した。

ヤンキース先発の田中将大は、わずか7球で三者凡退に抑える最高の立ち上がりとなったものの、2回裏一死からランドール・グリチックに先制の26号ソロを被弾。4回裏にはリース・マクガイアのタイムリー二塁打などでさらに2点を失った。5回表に味方打線がクリント・フレイジャーのタイムリー二塁打などで一挙5点を奪い、逆転に成功するも、その裏にキャバン・ビジオのタイムリーで1失点。5回4失点という不本意なピッチングながら、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りた。ブルージェイズはその後、7回裏に3番手のアダム・オッタビーノのボークにより同点とし、延長12回裏に新人ビシェットがサヨナラ弾。チャーリー・モントーヨ監督は「彼はスター選手になるだろうね。最後の打席も自信満々だった」と若きリードオフマンの活躍に目を細めた。

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