ブルージェイズ・ビジオがサイクル安打 史上2組目の親子達成

日本時間9月18日、ブルージェイズは敵地オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズで行われたオリオールズ戦に8対5で勝利した。この試合に「2番・二塁」で先発出場した新人キャバン・ビジオは、初回の第1打席こそ空振り三振に倒れたものの、3回表の第2打席で14号逆転2ラン、6回表の第3打席でライトへのヒット、8回表の第4打席で二塁打、9回表の第5打席でタイムリー三塁打を放ち、サイクルヒットを達成。親子での達成は史上2人目の快挙となった。

ブルージェイズの選手によるサイクルヒット達成は、1989年のケリー・グルーバー、2001年のジェフ・フライに続いてビジオが3人目。また、ビジオの父で、殿堂入り選手でもあるクレイグ・ビジオ(元アストロズ)は2002年にサイクルヒットを達成しており、親子での達成はゲーリー(1980年・当時ツインズ)とダリル(2004年・当時パイレーツ)のウォード親子に続いて史上2組目である。

5打数4安打4打点3得点の大活躍を見せたビジオだが、サイクルヒットを達成しただけでなく、単打で出塁した6回表に二盗(今季12盗塁目)、二塁打を放った8回表に三盗(今季13個目の盗塁)に成功。同一の試合でサイクルヒットと複数の盗塁を記録した選手は、メジャーリーグの長い歴史のなかでも、1980年のチャーリー・ムーア(当時ブリュワーズ)とビジオの2人だけである。

5月下旬にメジャーデビューを果たしたビジオは、デビュー3試合目で初本塁打を含む3安打を放つ活躍を見せたが、6月は打率.220、7月は打率.193、8月は打率.220とメジャーの壁にぶつかっていた。しかし、9月に入ってからの11試合では打率.333、OPS1.136の好成績をマークしており、ようやくメジャーレベルの投手に適応してきた様子。今季の通算成績は打率.230、14本塁打、42打点、13盗塁、OPS.786となり、キャリア序盤の父と比べても遜色ない数字となっている。今後のさらなる成長が楽しみな選手の1人である。

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