鷹・千賀の力投を倉野Cも称賛「期待に応えてくれた」次回登板は「状態見て」

ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】

中4日で24日楽天戦に先発することも想定されていたが、再考の可能性も

■ソフトバンク 4-3 オリックス(19日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクの千賀滉大投手が19日、本拠地ヤフオクドームでのオリックス戦で右膝付近に打球を受けるアクシデントがあった。負傷をおして右腕は6回まで投げて3失点。試合後、倉野信次投手コーチは、次回登板への影響について「明日の様子見てから」と慎重な姿勢を見せた。

 3回2死で迎えた西村が放った強烈な打球がワンバウンドで千賀の右膝付近に当たった。その影響もあったのか、千賀は4回、2つの押し出しを含む4連続四球と大きく制球を乱した。それでも、なんとか立ち直って6回まで投げて3失点にまとめた。先発としての役割をなんとか果たした。

 倉野投手コーチは、打球が当たって一度ベンチ裏に治療で下がった時点で「もちろん交代も考えた」という。それでも「本人がクイックなら痛みなく投げられると言ったので」と、本人の強い意志もあって続投を決めたという。

 4回に四球を連発させた場面を振り返り「(中継ぎに)準備はさせていたが、あそこでは代えるつもりはなかった。逆転されてどうにもならないのなら別だが、期待に応えてくれた」と粘って2点で踏みとどまった千賀の粘りを評価した。

 この日の登板後は中4日で24日の楽天戦へと回ることが想定されていたが、倉野コーチは「試合中は気が張っているからいけたところはある。明日(20日)以降の状態を見てから考えたい」とコメント。20日の患部の状態によっては、先発ローテを再考する可能性もありそうだ。

 また、発熱などの体調不良で19日にベンチ入りもしなかった甲斐野央についても「明日の状態を見てから」と語るに留めた。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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