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マンハッタン

フェリー乗客らが避難 不審物発見で運航見合わせ

15日午後、ローワーマンハッタンのスタテンアイランド・フェリー乗り場で不審物が発見され、フェリーの運航が一時見合わせとなった。同日付CBSニューヨークが伝えた。

ホワイトホールストリートにあるサウスフェリーターミナルで、午後3時30分ごろに不審な包みが発見されたため、NYPDは同ターミナルにいた乗客およびすでに乗船していた乗客に避難命令を出した。フェリーは両方向とも運航を一時中断した。

NYPDが不審物を調べた結果、安全が確認され、フェリーの運航はやや遅れが見られたものの、約30分後に再開された。

NYPD第1分署は、安全が確認され、運航が再開したことを伝え、安全確認の間の乗客の忍耐と協力に感謝するメッセージをツイッターに投稿した。ターミナル内の警備員によると、警察犬が包みを警戒する態度を見せたことから起った騒ぎだったという。


マンハッタン

カーペットに巻かれた死体 スターバックスで発見

マンハッタン区ハーレムの路上で12日朝、カーペットに巻かれた男性の死体がスターバックス外で発見された。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。

145ストリートとフレデリック・ダグラス・ブルバードの交差点にあるスターバックスの男性従業員が、赤いカーペットから足が出ているのを同店舗の外で発見、隣のビルのドアマンが通報した。NYPDによると、死体の頭部に傷のようなものがあるが、正確な所見および死因は検死結果待ちだという。

死体は灰色のスエットパンツとTシャツを着用し、身分を証明するものは何もなく、ポリ袋に包まれた上からカーペットに巻かれていた。付近には赤のショッピングカートが放置されており、NYPDは、何者かがカートで運んで遺棄したとみている。


クイーンズ

スクールバスが不足 新学期に長蛇の列

5日に新学年が始まって以来、クイーンズ区コロナでは十分な数のスクールバスが運行しておらず、バス停に長蛇の列ができる事態が複数発生している。13日付PIX11が伝えた。

同区38アベニューと108ストリートのバス停では、スクールバスの本数が大幅に減り、生徒たちは代わりの登校手段を見つけるよう強いられた。地元メディアがこの状況を伝えたことを受け、市教育局は追加のバスを4台派遣。今後、何台必要かを見極めているという。

また、同区37アベニューと110ストリートのバス停でも、13日朝の登校時に1〜2年生約100人と保護者が1時間バスを待っ事態が起きた。

保護者の話によると、新学年開始以来、同バス停にはスクールバスが1台しか運行しておらず、全生徒を学校に送るために2回は往復しなければならないという。3人掛けの座席に生徒4人を詰め込んだため、保護者らは生徒の安全を懸念。同局が問題を確認し、2台のバスが追加で派遣された。


マンハッタン

高校生らが乱闘 逮捕時に警官ら負傷

マンハッタン区ミッドタウンの路上で12日午後、乱闘が起き、高校生4人が暴行容疑で逮捕され、警官5人が逮捕時に負傷した。同日付PIX11が伝えた。

乱闘が発生したのは、52ストリートと8アベニューで、NYPDによると、16歳の少年が車道を走り出したところ、タクシーと衝突。その後、付近のマンハッタン高校の生徒たち多数が集団でタクシーを取り囲み、タクシーを蹴って叩き、無理やり車内に乗り込もうとした。

高校生の集団は、タクシーから離れるよう命令した警官らを無視したため、乱闘になり、警官らが高校生たちの身柄を拘束。その際、5人の警官も軽いけがを負った。

NYPDと救急医療隊が現場に到着し、負傷した生徒たちの手当てを始めてから、乱闘が激しくなったという。複数の小競り合いが起き、数人の生徒はタクシーのドライバーに注意を向け、タクシーのボンネットに飛び乗るなどした。

タクシーと衝突した少年は負傷したが命に別状はなく、病院で手当てを受けた。


ニュージャージー

ニュージャージー バルコニーが崩壊

4日午後6時ごろ、ニュージャージー州ケープメイ郡ワイルドウッドの住宅で、バルコニーが崩壊して20人以上が負傷した。同日付NBCニューヨークが伝えた。

当日は、ベーカーストリートにある複数家族が住む住宅で、同州の消防士たちによる年次集会が行われていた。参加者らがバルコニーに出ている間に、2階と3階のバルコニーが崩壊し、3人の子供を含む数人が落下したバルコニーの間に挟まれた。参加者らが、挟まれた人々は迅速に救出。死亡者は報告されていない。

負傷者の1人は、外傷専門の緊急医療センターに空輸された。ケープメイ・リージョナル・ヘルスシステムによると、19〜21人の負傷者が同施設で治療を受け、退院した。

目撃者の話によると、事故が起こる直前に、複数の人々がバルコニーで食事をしていたという。

ワイルドウッドで開催される同集会には、毎年数千人の現役消防士と元消防士が参加。バルコニーに挟まれたほとんどは、消防士である可能性が高い。


ロングアイランド

大学教授を逮捕 がん研究資金を着服

ロングアイランドのニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の教授が、がん研究資金20万ドルを着服。住宅ローンの支払いなどに流用したとして、FBIに逮捕・起訴され、大学を休職処分となった。12日付ABC7ニューヨークが伝えた。

同校の病理学部准教授で、がん代謝研究の責任者である、ジェフリー・ガーナン容疑者(48)は12日、州連邦政府資金窃盗および通信不正行為、資金洗浄罪で逮捕・起訴された。同容疑者は、2013年と17年に、米国立衛生研究所と同校から交付されたがん研究関連の資金を着服。それを隠すため、偽企業を立ち上げて研究機器を同社から購入、偽りの請求書を同校に送っていたとされる。

ガーナン容疑者は12日、無罪を主張。25万ドルの保釈金を支払い、釈放された。有罪となった場合は、最大20年の懲役が科せられるという。

同校は、同容疑者が行ったとされる行為は、同校教授として期待される倫理・職業規範に反するものであり、FBIの調査に全面的に協力していると声明を発表した。


ブロンクス

容疑者追跡中に新事件 監禁被害者を発見

ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は4日、グーグルに対して、傘下のユーチューブが子供の個人情報を違法に集めたとして、1億7千万ドルの制裁金を科したと発表した。同日付amニューヨークが伝えた。

制裁金は、子供のオンライン上のプライバシー保護法が成立して以来、最大。その内訳は、ニューヨーク州が3400万ドル、米連邦取引委員会(FTC)が1億3600万ドル。同法によると、13歳未満の子供の個人情報習得には親の同意が必要だが、ユーチューブはそれを怠っていた。

捜査当局によると、グーグルとユーチューブの両社は、13歳未満の子供の個人情報を親の同意なしに収集し、子供向け玩具など、利用者の関心に合わせたターゲット広告に使用し、約5000万ドルの収入を得ていた。

ニューヨーク州とFTCはさらに、両社に対して子供向け動画の特定および、子供の個人情報収集について、使用前に親の同意を得るためのシステム作成を義務付けた。


クイーンズ

電子技師が事故死 作業中にトラック追突

クイーンズ区エルムハーストで12日未明、信号機の修理作業中にトラックに追突された電気技師が落下、死亡した。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。

事故が起きたのは、グランドアベニューとゴールドスミスストリートの交差点。監視カメラの映像によると、ホセ・ポランコさん(59)が移動クレーン車に付属したゴンドラに乗り、高所で信号機の修理を行っていたところ、グランドアベニューを走行していたトラックがゴンドラに追突。ポランコさんは地面に落下し、搬送先の病院で亡くなった。

クレーン車回収ため、事故現場を訪れた同僚の一人は、ショックを受けながらも、「ポランコさんはとても勤勉だった」と語った。

ポランコさんの勤務先であるウエルスバック・エレクトリカル社の安全手順およびトラックの衝突原因は不明。運転手は現場にとどまり、12日の時点では刑事訴訟は起きておらず、現場検証が行われている。


ニュージャージー ### 電子たばこ禁止法提案 肺疾患発生で数人死亡

ニュージャージー州のスティーブ・スウィニー上院議長は11日、全ての電子たばこ製品を段階的に禁止する法案を提出すると発表した。12日付NBCニューヨークが伝えた。 電子たばことの関連性が疑われる深刻な肺疾患が相次いでいることを受けたもので、これまでに全米で数百人が健康被害を受け、6人の死亡が確認された。ニュージャージー州では、電子たばこ関連の健康被害を3件確認し、他19件については調査中。 11日、ニュージャージー州上院で、シャーリー・ターナー議員とジョー・ビテイル議員は、風味付き電子たばこの販売禁止法案を提出。スウィニー上院議長は新法案を支持したが十分ではないと指摘し、全ての電子たばこ製品を今後数年間で禁止する法案を提出すると述べた。 同法案が下院と上院を通過し承認されれば、米国で初めての州となる。 **

ウェストチェスター ### 狂犬病のアライグマ 3人を攻撃

ニューヨーク州ウェストチェスター郡保健局は11日、同郡ポートチェスターで3人を攻撃して捕獲されたアライグマが狂犬病と判明したと、住民に電話で警告した。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。 アライグマは8日の午後2時30分ごろ、まず始めにハルステッドとマジソンアベニューの角で、84歳の女性と75歳の男性に、かみついた。それから、付近の住宅の庭で34歳の男性にもかみついたが、被害者の父親がアライグマを鉄の棒で打ち殺し警察に通報した。その後、3人の被害者全員が狂犬病予防の治療を受けた。 同局は狂犬病の動物の攻撃を避けるため、外出時は子供やペットから目を離さなず、注意を怠らないようにと呼び掛けた。また、攻撃的に振舞っている動物を見掛けたら、近付かずに警察に直ちに連絡を取るよう求めた。 専門家によると、狂犬病の動物は異常に攻撃的で興奮しているか、または非常におとなしく疲れているように見えるかもしれないという。 **

ブルックリン ### フリーランス労働者 保護法を可決

ニューヨーク市議会は12日、フリーランス労働者を職場での差別と嫌がらせから保護することを目的とした新法案「イントロ136」を可決した。同日付ゴッサミストが伝えた。 同法案は、市ですでに施行されている人権法の対象者にフリーランス労働者を明確に含めるもの。無給のインターンに関しては、5年ほど前に同様の法案が可決されたが、フリーランス労働者の保護は明文化されていなかった。 新法案を提出した議員の1人であるブラッド・ランダー市会議員はブルックリン区で12日、フリーランス組合の組合員と共に法案通過を祝った。 2017年には、同議員が提出した、フリーランス労働者を賃金不払いから保護する法案が施行された。フリーランス労働者に対して、800ドル以上相当の労働に対する報酬を30日以内に受け取る権利が保証されるもので、両法案は、フリーランス労働者の明確な保護を目的とした、米国内でも先駆的な法案である。 **

マンハッタン

ボランティアで奉仕 9・11生まれの青年

米同時多発テロが発生した2001年9月11日に生まれた18歳の青年が11日、マンハッタン区のイントレピッド海上航空宇宙博物館でボランティア活動を行った。同日付CBSニューヨークが伝えた。

トーマス・ハワードさんは、世界貿易センターに飛行機が激突した数時間前に誕生。コネティカット州在住のハワードさん一家は、毎年9月11日にニューヨーク市を訪れ、ボランティア活動を行っている。

同会場では、俳優のケビン・ベーコンさんを含む4000人がボランティア活動に参加。市民に100万食を準備した。

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