台風17号 長崎県内停電「大損害」 野母崎、大村 風速39.1メートル

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屋根の一部が崩れ落ちた空き家=長崎市愛宕4丁目

 大型の台風17号は、22日夕から夜遅くにかけ、暴風域を伴いながら長崎県に最接近した。22日午後10時現在、諫早市と長崎市をはじめ県内全域で計約7万6650戸が停電。長崎市内のコンビニ店オーナーは「冷凍、冷蔵品は破棄するしかない。売り物にならない。大損害」と嘆いた。
 また強い風と雨で1人が負傷し、家屋2棟が一部損壊した。長崎地方気象台によると、長崎市野母崎と大村で最大瞬間風速39.1メートルを観測、対馬市には「50年に1度の記録的な大雨」と発表された。
 九州電力長崎支社によると、22日午後10時現在の停電状況は諫早市2万4430戸、長崎市2万2830戸、雲仙市6210戸、佐世保市5290戸、南島原市4210戸、西海市4190戸など。雨風が収まり次第、被害状況を確認し復旧作業に当たる予定。
 長崎県災害警戒本部によると、県内全域に暴風警報が出され、五島市や対馬市など7市3町に「避難準備情報」が発令された。県内の避難所計221カ所に1080世帯1361人が避難した。
 雲仙市国見町の88歳の女性は家から出ようとした際、強風にあおられ強く閉まったドアで頭部を切り、軽傷。新上五島町若松郷の民家の裏山が一部崩れ、岩(直径1メートル)が外壁を破り、土砂が家屋に流入した。長崎市では、愛宕4丁目の空き家の屋根が一部倒壊したほか、倒木などの被害もあった。対馬市上県町佐護では国道が約500メートルにわたって冠水した。
 交通機関も乱れ、空と海の便は午前の一部を除き、午後からは全て欠航。JR九州は午後3時台以降の特急かもめを運休、長崎電気軌道は午後5時半以降の便を運休した。
 同気象台によると、対馬市鰐浦36.6メートル、五島市福江35.2メートル、小値賀33.4メートルなど各地で強い風を観測。対馬市厳原では午後7時半までの3時間雨量が約170ミリとなった。