創成館 決勝進出ならず 明豊に2-3 選抜ほぼ確実 

九州高校野球第4日 準決勝 

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【準決勝、明豊-創成館】6回裏創成館1死一塁、松永の適時二塁打で一走松尾(右)が生還=佐賀県立森林公園野球場

 第145回九州地区高校野球大会第4日は23日、佐賀市の佐賀県立森林公園野球場で準決勝2試合が行われ、長崎県第2代表の創成館は明豊(大分)に2-3で敗れた。結果、2年ぶりの決勝進出は逃したが、準決勝で接戦を演じたことで、来春の選抜大会出場(九州4枠)はほぼ確実になった。出場校は1月に発表される予定。
 創成館は四回、猿渡の中前打を足掛かりに無死一、三塁として、併殺の間に1点を先制。1-2と逆転された六回も、松永の右中間適時二塁打で同点に追いついたが、八回に好機を逃すと、九回2死二塁から左前へ決勝適時打を許した。
 最終日は24日正午から同球場で明豊-大分商の決勝を実施する。

◎“春”手中にした一戦
 近年の九州高校野球界をリードしてきた両校の対戦は、1点差で明豊(大分)に軍配が上がった。最後まで勝敗の行方が定まらない一戦だっただけに、創成館の稙田監督は「少ない点数の接戦。うちの得意の展開だったんだけど…」と悔やんだが、少しだけ満足そうにこう続けた。「やってきたことは間違いじゃなかった。いい大会になったし、いいオフ(シーズン)になりそう」
 春の甲子園出場権をほぼ手中に収める試合になった。攻撃の見せ場は1-2の六回、松永が1死一塁から右中間を破る同点二塁打。準々決勝のサヨナラ打に続く貴重な一打に「力まず自分のスイングを心掛けた」。相手に傾きかけた流れを一振りで引き戻した。
 守備面は持ち味を発揮した。大会屈指の強力打線を3点に抑えた。約2週間前まで背番号「11」だったエース白水は、3試合すべて先発として好投。「もっと大事にいけば」と六回の2失点に涙を浮かべたが、その巧みな投球術は仲間たちの厚い信頼を得た。左座骨の疲労骨折から戦列復帰した藤川も切れのあるフォークを披露。指揮官が「一番うれしい」と振り返ったように、バックは最後まで無失策だった。
 ノーシードで臨んだ県大会から、実りの秋を象徴するように試合のたびに成長。今後は冬のトレーニングを通して、激しいチーム内競争を繰り広げながら“春の便り”を待つ。「まずは(球速)140キロ。誰にも負けない。1番を目指していく」(藤川)。その思いは全員が共有している。