スズキブースには小さなクルマにワクワクを凝縮した2台のコンセプトカーが登場

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日常使いから趣味使いまでこなすコンセプトモデル WAKUスポ(ワクスポ)

まずご紹介するのは、WAKUスポ(ワクスポ)だ。

世代を超えて、日常使いでも趣味使いでも、一台で楽しさ、ワクワクを家族内でシェアリングできるパーソナルコンパクトPHEVとして登場した同車は、一見するとコンパクトなクーペ。だが、リアの車体形状を変化させることでコンパクトなステーションワゴンに変身できる。

さらに、フロントマスクやインテリア表示コンテンツを切り替えるワクワクスイッチを搭載。これはボディ形状と同じくユーザーの任意で変更することができるため、さまざまな組み合わせを楽しむことができる。

2ドアに見えるがリアシートへのアクセスを容易にするリアドアも用意されており、リアドアは観音開きタイプではなくアウタースイング方式。写真ではリアシートが直角に見えるが、ワゴンスタイルにすることでリアスペースが拡大でき、リアシートをリクライニングすることもできるとのことだ。

走る“ワクワク”も忘れない

写真で見ると軽自動車サイズにも見える同車だが、実はAセグメントサイズとなっており、想定されるエンジンは1リッター~1.5リッター。通常はモーター駆動がメインのPHEVとなるが、スポーツモードを選択することでエンジンの出力を積極的に利用したスポーティな走りも可能となっている。

完全自動運転時代を見据えたコンセプトモデル HANARE(ハナレ)

もう1台のコンセプトモデル HANARE(ハナレ)は、2040年代の完全に自動運転が実現した未来を想定したモデルで、そもそもステアリングやペダル類は一切装着されていない。さらに前後とも同一のデザインを持ち、ランプ類はヘッドライトにもテールライトにもなるようになっており、四輪操舵となっているため、すべての車輪を切ることができる。

ドアは片側一面が大きく上に開くほか、前後の部分も開くことができるため一応3ドア車となるが、もはや従来の概念では括ることができないモデルなのかもしれない。

家の離れのように自由なプライベート空間を

車名の如く、家の離れのように自分だけのプライベート空間を実現してもらいたいという想いが込められている。展示されたモデルのように前後にシートを備えて中央に大きなモニターを装着してもいいし、もっと多人数乗車できるようにしても、一人だけの完全なプライベート空間にしてもOK。

最近ではカーシェアなども盛んでクルマは所有するものではなく借りるもの、という考えが占めつつある。しかし、その時期を超えると再び所有の時代が来る、と考えるスズキの新たなアプローチということが言えるかもしれない。

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