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マンハッタン

ライカーズ島刑務所閉鎖へ 市議会が承認

ニューヨーク市議会は17日、ライカーズ島刑務所を閉鎖し、より近代的で人道的な小規模の刑務所に収容者を移す計画を承認した。18日付FOX5ニューヨークが伝えた。

市議会は賛成36票、反対13票で、ライカーズ島刑務所は、2026年までに閉鎖される。マンハッタン、ブルックリン、ブロンクス、クイーンズの主要な裁判所近くに、四つの小規模刑務所を新設または改設する8億ドルの計画が承認された。

反対票を投じた議員の中には、新たな刑務所を建設計画に対する住民の反対運動などを懸念。市当局は犯罪率の低下により、投獄数は1991年の最高約2万2000人から、現在約7000人に減少していることを挙げ、主に裁判を待っている受刑者を収容しているライカーズ島の閉鎖は可能としている。

市当局は刑務所人口の急激な減少によって、2026年までに3300人に減少すると見込んでいる。


ブロンクス

警官が加害者を射殺 市全体で1週間に3度も

ブロンクス区で17日午後3時ごろ、交通違反取り締り中の警官が、取り調べていた男を射殺した。警察関連の銃撃事件は14日の週だけで3度目となった。同日付PIX11が伝えた。

警察の発表によると、巡査2人と巡査部長1人がベインブリッジ・アベニューと東211ストリート付近でシートベルトを着用せずに運転していた男を発見。停止を指示したところ抵抗したため、巡査部長はテーザー銃を数回使用。男が抵抗を止めず、格闘開始から約90秒後、巡査部長が1回発砲。男は付近の病院に急送されたが死亡した。男性の体内からは、相当量の麻薬が検出された。

15日夜は、ブルックリン区で武器を所持した男が警官に撃たれて死亡。16日早朝は、ブロンクス区で銃器を携行していた男が警官に撃たれ負傷している。


ニュージャージー

回転遊具で少女事故死 遊園地の遊具閉鎖

ニュージャージー州カンバーランド郡で12日、10歳の少女が回転遊具から投げ出され死亡した。16日付NJドットコムが伝えた。

ヘイリー・マクマレンさん(10)は、ディアフィールド・タウンシップで開催されたハーベストフェスティバルで、午後6時18分、12人乗りの回転遊具から投げ出された。マクマレンさんはカムデンのクーパー大学病院に空輸されたが、午後7時20分ごろに死亡が確認された。

事件はニュージャージー州警察と、遊具の点検および使用を許可したニュージャージー州地域振興局が調査している。

回転遊具を所有しているスケリーズ・アミューズメント社のリッチ・マルキオーネ氏は、「この遊具を購入して以来、27年間、大きな事故は一度もなかった」と話した。

同氏はまた、同遊具が今年も検査を経て使用を許可されていると述べ、ウィリアムズタウンに本社を置く同社は「事件の捜査に協力し、捜査が完了して遊具の再検査が終了するまで、操業を停止する」と述べた。


ブルックリン

7月の銃撃戦を男が自白 ギャング団が公園で対立

NYPDは17日、7月27日にブルックリン区ブラウンズビルで起きた銃撃戦に関連して、身柄を拘束されていた20歳の男が、発砲を自白したと発表した。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。

同事件は、同地区の児童公園で行われたイベントの際に、対立するギャング2組が遭遇して銃撃戦が始まったもの。1人が死亡、11人が負傷した。

カイル・ウィリアムズ容疑者は16日に逮捕され、警察の尋問中、同事件で発砲した2人のうちの1人であるジェーソン・ペーガンさん(38)を殺害した他、イベント来場者数人を負傷させたことを認めた。

NYPDの発表によると、発砲したもう1人は逮捕されておらず、ペーガンさんと同様に、ウィリアムズ容疑者と対立するギャングに属しているとみられる。ウィリアムズ容疑者は、殺人罪の他、武器不法所持罪、無謀な危険行為罪、殺人未遂罪で起訴された。

NYPDは、「事件の捜査は行き詰っていたが、地道な捜査と地元住民の協力により、同容疑者の逮捕に結びついた」と語った。


ウェストチェスター

高層ビルで火災 200人が避難

ウェストチェスター郡ヨンカーズで16日夜、高層ビルで火災が発生し、およそ200人が避難した。同日付NBCニューヨークが伝えた。

ヨンカーズ消防署によると、午後6時30分ごろ、セントラルパークアベニュー1841番地の建物地下の電気制御室から火災が発生した。

住民は直ちに避難し、およそ50人の消防士が突風と豪雨の中で火災に対処した。消防活動は3時間以上にわたり、炎が19階建ての建物の2階に達したところで鎮火した。

負傷者は報告されておらず、避難したおよそ200人の住民は、近くのルーズベルト高校で一夜を過ごした。住民は帰宅を許可されたが、電力は発動機を使用している。ダニエル・フリン副消防署長は、メディアに対して、「電力が復活するには約6週間が必要になる」と話した。

火災の原因は判明しておらず、現在調査中。


マンハッタン

マンホールに男性の遺体 電話会社作業員が発見

マンハッタン区ミッドタウンで15日、マンホールの中から男性の遺体が発見された。同日付ABC7が伝えた。

通信会社「ベライゾン」の社員が、8アベニューとブロードウェーの間の58ストリートで、重量200ポンドのマンホールの蓋を開けたところ、強い臭気に気付き、腐乱した遺体を発見した。マンホールの中には、主に電話線が収容されており、蓋を開けないと中に入れないようになっていたという。

警察は監視カメラの9月30日の映像で、酒に酔った様子の男性が囲いにつまずき、画面から消えているのを発見。遺体はこの男性のものと推定している。

男性が画面から消えた時、近くに通信会社の社員はいなかった。マンホールの蓋は、およそ2時間後に閉められていた。

遺体は腐乱状態が進み、動物に食べられた痕があるため、外傷の有無は断定されていないが、現時点では事故死とみられている。

警察は、遺体を中年のホームレス男性とみており、行方不明者の報告から身元確認作業を進めている。


クイーンズ

駐車場で強盗相次ぐ 容疑者らを捜査中

8月23日から今月14日までの間に、クイーンズ区カレッジポイントの駐車場で少なくとも5台の車に侵入し、強盗を働いたとして、警察は複数の容疑者の行方を捜索している。21日付NBCニューヨークが伝えた。

強盗が発生したのは同区132ストリート付近の駐車場。駐車中の車に侵入し、現金やクレジットカードを盗み、その後間もなく、近くの店舗で現金やカードを使用したとされている。容疑者たちの身元は特定されていない。

今月14日に被害にあった男性(60)は、クレジットカードを盗まれ、付近のスーパーマーケット「ターゲット」で使用されたと警察に通報。同店では、窃盗に遭ったカードで、約2300ドルの支払いが行われていたという。

NYPDは、容疑者たちが写ったスーパーの監視カメラ映像を公開。彼らの身元に関する情報提供を市民に求め、犯罪防止ホットライン(1—800—577—8477)に電話するよう、呼び掛けている。


ロングアイランド

地元ボクサー死亡 対戦による負傷が原因

ロングアイランド出身のボクサー、パトリック・デイ選手(27)が16日に死亡した。12日にシカゴで開催された試合での痛烈なKO負けで、外傷性脳損傷を負っていた。17日付ABC7ニューヨークが伝えた。

12日に行われた試合の10ラウンド目で、対戦相手のチャールズ・コンウェルは右パンチでデイをよろめかせ、続けて左フックを放った。デイはキャンバスに倒れこみ、昏睡状態のまま担架でリングから運び出され、病院で緊急手術を受けた。だが4日後、デイは家族や親友、トレーナーらに見守られて、息を引きとったという。

コンウェルは試合の2日後にデイに宛てて、「対戦をやり直すことができればそうしたい。試合を頭の中で再現し続け、なぜこうした事態が君に起きたのかと考え続けている」と、ソーシャルメディアに投稿した。

デイは同島ロングアイランド・ナッソー郡フリーポート出身で、プロボクサーとしての成績は17勝4敗1引き分けで、KO勝ち6回。アマチュアとしては全米大会で2回優勝を果たした。


マンハッタン

新たな遺失物取扱所 ペン駅に拡大オープン

ロングアイランド鉄道は15日、マンハッタン区ペンシルベニア駅に新たな遺失物取扱所をオープンした。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。

同鉄道によると、同駅の改修に合わせて、より広く明るいデザインで、機能性および乗客と職員の利用しやすさを重視。米障害者法の基準に準拠した設計だという。遺失物の保管には新たなバーコードシステムが導入され、受け取りの手順も合理化された。

場所は、以前の正面口13〜14番線にかけた位置から、出口コンコースの16〜17番線に移動した。広さは約102平方メートル。

同鉄道が取り扱う遺失物は年におよそ2万点で、遺失物が持ち主に戻ってくる確率は平均55%。同取扱所での保管は最大36カ月まで行われる。遺失物で最も多いのはバックパック、手袋、傘、携帯電話で、めずらしい物ではチェーンソーや義足などがあるという。


マンハッタン

フェリー乗船拒否 宗教差別で申し立て

16日、ニューヨーク市が運営するNYCフェリーに乗ろうとしたイスラム教徒の3家族が、フェリー職員から乗船を拒否されたとして、宗教による差別を受けたと市に損害賠償を求めている。16日付パッチが伝えた。

申し立てによると、先月21日午後、同家族がマンハッタン区ウォールストリートのフェリー乗り場からブルックリン区のピア6に向かおうとしたところ、フェリー職員複数人が、不特定の「安全保障上の問題」を理由に、彼らの乗船を拒否したという。

同家族の代理人を務める人権弁護士のアームド・モハメッド氏は、「同家族はイスラム教徒であるために、公衆の面前で屈辱を受け、容疑者扱いされた」と述べた。同日、ブルックリン区ベイリッジからウォールストリート行きのフェリーに乗車した際は何も問題がなかったという。

同フェリーを運営するニューヨーク市経済開発公社は、苦情を深刻に受け止めており、調査を行っていると述べた。


ニュージャージー

新テーマパーク開園 人気キャラクターも登場

ニュージャージー州バーゲン郡に25日、児童向け専門テレビチャンネル「ニコロデオン」が、巨大テーマパーク「ニコロデオン・ユニバース」を開園する。20日付PIX11が伝えた。

「ドーラ・ジ・エクスプローラー」や「スポンジ・ボブ」をはじめとした、人気アニメキャラクターをテーマに、35種類以上のローラーコースターやアトラクションが設置される施設。

同郡イースト・ラザフォードのショッピングモール「アメリカン・ドリーム」内に位置し、屋内のテーマパークとしては米国最大の規模となる。

同モール内には、NHL仕様のスケートリンクも同時にオープン。さらに、来月27日にはウオーターパークが、12月5日にはスキーとスノーボードが年中利用できるスノーパークがオープンする予定だ。

ニュージャージー・トランジットは、マンハッタン区ポートオーソリティーから同モール行きのバスを30分ごとに運行。同モールは17年にオープン予定だったが、資金調達が難航し、オープンが遅れていた。


スタテンアイランド

非番警官ら活躍 心臓発作の男性救助

スタテンアイランドのボーリング場で13日夜、非番警官3人が、心臓発作を起こした男性の命を救った。16日付PIX11が伝えた。

ブルックリン区61分署に勤務する警官3人が、同区にある「ラブス・カントリーレーン」でボーリングをしていたところ、近くにいた男性が床に倒れるのを1人が目撃。直ちに男性を蘇生させた。

3人は記者会見で、「人を助けるために警官になった。必要とされる時に直ちに行動を起すことが習慣化しており、人を助けるのは素晴らしいことだ」と、述べた。心臓発作を起こした男性は病院に搬送され、状態は安定しているという。


ブルックリン

NYリバティーが帰還 来年に2年ぶりの試合

女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)の「ニューヨーク・リバティー」は来年、2年ぶりにニューヨーク市に帰ってくると発表した。17日付ゴッサミストが伝えた。

1997年に創立された同チームは、主にマンハッタン区のマディソン・スクエア・ガーデンでホームゲームを行ってきたが、18年、ジェームズ・ドーラン氏のオーナー就任に伴い、ウェストチェスターの小規模な体育館を本拠地とするようになった。市内のファンや当局者は、マディソン・スクエア・ガーデンが市内唯一の女子プロスポーツチームを冷遇したとして、抗議の意を強く表明していた。

今年に入り、「ブルックリン・ネッツ」のオーナーであるジョー・ツァイ氏が同チームを買収したことから、ブルックリン区のバークレイズ・センターを本拠地とすることになった。

WNBAの来シーズン開幕は、5月24日。同センターは、市内全域にファンを持つ同チームが市の中心に戻ってくることで、新たなファン層を獲得することを期待していると述べた。

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