降格のフェルスタッペン「ペナルティは残念。皆の努力が実って、予想外のポールを獲れたのに」:レッドブル・ホンダF1

 2019年F1メキシコGPの土曜予選で、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンはトップタイムをマークした。しかしQ3最後のアタックラップでイエローフラッグ無視をしたとして3グリッド降格ペナルティを受け、ポールポジションを失った。

 予選Q3終了間際にターン17でバルテリ・ボッタスがクラッシュ、これによりイエローフラッグが掲示され、各車は最後のアタックを諦めて減速しなければならなかった。1回目のランで暫定ポールとなっていたフェルスタッペンだが、最後のラップで自己ベストタイムを更新、1分14秒758でトップの位置を確定させた。

 しかしレース後、フェルスタッペンがイエローフラッグ振動を受けながら減速しなかったとの指摘がなされ、本人も予選後の記者会見において、クラッシュが起きたことは知っていたが減速しなかったと発言した。

 さらに、FIAがこれを問題視するのではとの指摘に対して「それならあのラップを取り消せばいい。もうひとつのラップタイムで十分だから」とコメント。
 安全面で問題だとは思わないのかと聞かれた際には、「僕らは自分が何をしているのか理解している。そうでなければF1マシンに乗ったりはしない。予選なのだから最善の結果を出すために攻めていく。でも彼らがあのラップタイムを取り消したいのなら、取り消せばいい」と答えた。

 その後、スチュワードは審議を行い、その結果、イエローフラッグ振動にもかかわらず十分な減速を行わず、FIA国際スポーツ規則・付則H項第2.4.5.1bに違反したとして、フェルスタッペンに3グリッド降格ペナルティおよびペナルティポイント2を科した。

 フェルスタッペンは、イエローフラッグの振動には気付かなかったと主張したが、スチュワードはオンボード映像から見て、フェルスタッペンはイエローフラッグ振動がはっきり見える状況にあったと結論づけた。

 ペナルティを受けたフェルスタッペンは、4番グリッドからスタートする予定。

2019年F1第18戦メキシコGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、予選最速も降格処分に

■アストンマーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=1番手(4番グリッドからスタート予定)
(ペナルティ確定前のコメント)
 とてもいい週末を過ごし、セッションごとにパフォーマンスを改善させていった。走っていて楽しいが、すべてがうまくいかなければ、いいパフォーマンスを発揮することができないサーキットだ。今日はすべてうまくまとめることができた。

 ポールを獲ることができてとてもうれしい。フェラーリは最近とても好調だから、正直言って、自分が獲れるとは思っていなかった。でも今日のマシンはとても好調だった。

 この3戦、あまりうまくいっていなかったが、チームの全員が諦めることなく努力を続け、改善の道を探った。皆に心から感謝したい。
 今週末はハードワークが報われ、僕らのマシンはとても優れているということを証明することができた。

(ペナルティ確定後のコメント)
 グリッドペナルティを受けたことはとても残念だ。フェラーリは決勝でもものすごく速いだろうから、タイヤをうまく長持ちさせて戦う必要がある。でも僕らのマシンはレースパフォーマンスがとても優れている。いい戦いができると思うよ。

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