レッドソックスは強打者・マルティネスに新契約をオファーせず

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レッドソックスの主砲、J.D.マルティネスは今季終了後に残り3年6250万ドルの契約を破棄し、オプトアウトの権利を行使してフリーエージェントとなることが可能である。トム・ワーナー会長がマルティネスの代理人を務めるスコット・ボラスと会談を行ったことが報じられているが、特に進展はなかったようだ。筆頭オーナーのジョン・ヘンリーは、自軍がマルティネスに対して現時点では新契約をオファーしていないことを明らかにしている。

レッドソックス側の視点では、ワーナーとボラスの会談は有意義なものとはならなかったようだ。ヘンリーが「彼らが何を考えているのかわからないよ」と話したように、マルティネスがオプトアウトの権利を行使するつもりか否かは、現時点では不透明な状況。ただし、マルティネスがオプトアウトの権利を行使した場合、レッドソックスがマルティネスのクオリファイング・オファーを提示するのは確実視されている。

多くの関係者は、マルティネスがオプトアウトの権利を行使せず、レッドソックスに残留すると見ている。メジャー有数の強打者とはいえ、マルティネスはすでに32歳で、ほぼ指名打者専用の選手である。よって、ナ・リーグの球団は争奪戦に加わらず、30代の指名打者に年平均2000万ドル以上の複数年契約をオファーするア・リーグの球団もほとんどないと見られる。しかも、レッドソックスがクオリファイング・オファーを提示するのであれば、マルティネスを獲得する球団はドラフト指名権を失わなければならない。マルティネスにとって不利な条件が多く、残り3年6250万ドルの契約を全うする可能性が高い。

マルティネスがオプトアウトの権利を行使せず、レッドソックスに残留するとなれば、ムーキー・ベッツのトレード放出が加速することになるだろう。チーフ・ベースボール・オフィサーに就任したばかりのチェイム・ブルームがどのようにトレードをまとめ上げるか、その手腕に注目が集まりそうだ。