法王に献上 塩ウニ、からすみ、おはぎなど披露 宮崎・天正遣欧使節顕彰会

ローマ法王への献上品に認定された水産品など=長崎市、長崎魚市場

 一般社団法人「天正遣欧使節顕彰会」(宮崎市)は31日、11月23~26日に来日するローマ法王フランシスコに献上する品物を長崎市内で披露した。県内からは塩ウニ、からすみなどの詰め合わせとおはぎを贈る。
 同会は昨年、バチカンを訪問し法王に特別謁見(えっけん)。法王の賛同を得て、孤児など恵まれない若者を支援する基金を帰国後に創設した。同会は法王に献上する商品を募り、「献上品」に認定した商品に特別なマークを付与。献上品を製造・販売した業者が基金に寄付する仕組みだ。
 法王に品物を献上するのは昨年に続き2回目。今回県内からは、丸菱商店、藤井からすみ店、洋栄加工、長崎蒲鉾(かまぼこ)(長崎一番)、諫早淡水の県内5社が、塩ウニ、からすみ、ブリのあら煮、ハトシロールなど10品を詰め合わせた「東洋の秘宝」のほか、12月に長崎市にオープン予定のおはぎ専門店「CREW」が製造した「日輪もち」も献上品に認定された。
 お披露目会は長崎市京泊3丁目の長崎魚市場であり、同会の小木智彦理事長は「逸品が法王に献上され、長崎の活性化と国際交流につながることを願う」とあいさつ。丸菱商店の山内一弘社長は「超少子化、超高齢化社会が目前に迫る中、商売を通じて福祉の役に立ちたい」と話した。
 献上品は法王の来日中にイエズス会の神父を通じて贈る予定。

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