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クイーンズ

バスケコートで銃撃事件 14歳少年が死亡

先月26日夜、クイーンズ区のバスケットボールコートで無差別銃撃事件が発生し、14歳の少年が撃たれて死亡した。同27日付CBSニューヨークが伝えた。

同区ジャマイカのガイ・ブリュワー・ブルバードに面した集合住宅で、不特定の人物が襲撃されたとの通報があった。現場に警察が向かったところ、同住宅内にあるバスケットボールコートで、上半身を銃撃されたアミール・グリフィン君を発見。グリフィン君は、搬送先の病院で死亡を宣告された。

グリフィン君はベンジャミン・カルドゾ高校の1年生で、バスケットボール好きだったという。事件の翌日、家族や友人が銃撃の起きたコートでろうそくをともして、グリフィン君の死を悼んだ。

警察によると、銃撃はグリフィン君が特定の標的だったとは見ておらず、捜査を続けている。参考人1人の身柄を拘束しているものの、先月27日の時点では逮捕者は出ていない。

警察は同日、捜査に関連する参考人2人の映像を新たに公開。身元特定のための情報提供を、市民に求めている。


ブルックリン

地下鉄で女性に暴力 迷惑行為の常連男を逮捕

先月23日夜に、ブルックリン区ブッシュウイックの地下鉄駅で女性に暴力行為を働いた男が、監視カメラ映像から、24日、暴行容疑などで逮捕された。男は地下鉄で、これまで何度も迷惑行為を行って逮捕されていた。同24日付FOX5ニューヨークが伝えた。

警察によると、アイザイア・トンプソン容疑者(28)は、D・Mラインのデカルブアベニュー駅プラットフォームで別の男性に突進し、「ホワット!」と叫んだ後、付近の女性を停車中の列車に暴力的に押し込んだ。

同容疑者は今年に入ってから、既に3回、地下鉄車内の緊急ブレーキを作動させて大幅な遅延を引き起こし、起訴されている。

市交通局のアンディ・バイフォード局長は、「乗客や職員の生命を危険にさらす同容疑者の利用は禁止されるべきだ」と語った。


クイーンズ

がん治療詐欺で親子逮捕 アプリコットの種から製造?

米連邦捜査当局は先月23日、クイーンズ区ベルローズ在住の男とその母親を、がん治療関連の詐欺容疑で逮捕された。、また危険物処理班が家宅捜査を行ったところ、大量の証拠物件を押収した。同日付PIX11が伝えた。

連邦捜査当局によると、ジェーソン・ベイル(55)とバーバラ・ベイル(77)両容疑者が、アプリコットの種から製造したといわれる物質「レートリル」を、がん治療薬として、数百人に対して郵送・販売していた。

ジェーソン容疑者は、約20年前にも同じ容疑で有罪となり、5年間の懲役で服役。出所後、腕相撲チャンピオンとなっており、優勝した試合の多くが、現在でもオンラインで視聴可能となっている。

同容疑者はソーシャルメディアで、「レートリルの使用により、がんを克服してチャンピオンになったが、母親と共に連邦政府の監視下に置かれることになった」と述べていた。

無認可の薬品を治療薬として販売することは、米連邦法に違反する。


スタテンアイランド

自宅に女性の射殺死体 同居人を勾留、夫は失踪

スタテンアイランドの住宅で先月24日未明、38歳の女性の射殺死体が発見され、警察は同居していた男1人を、容疑者として勾留した。同25日付NBCニューヨークが伝えた。

警察は、銃声が聞こえたとの通報を受け、アーリントンプレース付近のサウスアベニューに位置する、被害者宅に向かった。警察情報筋によると、母親が殺害された際に、彼女の息子と義理の息子が現場にいたとみられている。

勾留された容疑者の身元は特定されていないが、被害者宅に住んでいたと言う。事件発生時に被害者の夫がどこにいたかは不明で、依然として所在不明だという。

付近住民の1人によると、妻と夫、息子2人が同住宅に、少なくとも7年住んでいたと言い、殺害事件について「悲しく、ありえないことだ」と語った。別の住民は、「24日未明に爆竹のような騒音が聞こえた」と話している。

警察は被害者の身元を公表せず、被害者宅での捜査を行い、事件の証拠を押収していった。


ブルックリン

101店目が開店 ウェグマンズ

人気スーパーマーケット・チェーンの「ウェグマンズ」が先月27日、ニューヨーク市内初で同店101店舗目となる店舗を、ブルックリン区ネイビーヤードにオープンした。同日付CBSニューヨークが伝えた。

店舗面積は約6874平方メートル、従業員数は500人以上、扱い品目は約5万点に及び、雨にもかかわらず多くの市民が同店を訪れた。

生鮮食料品以外にも、すしやピザ、ビュッフェ形式の調理済み食品も販売され、イートインカフェスペースでは、アルコールも提供されている。

ウェグマンズは100年以上前にニューヨーク州ロチェスターで創業した。

ネイビーヤード店には地下鉄やフェリーなど、公共交通機関での来店が可能で、駐車スペースもある。


ブロンクス

ごみ箱に注射針を廃棄 使用済み200本以上

ブロンクス区メルローズで先月22日、路上に設置された市のごみ箱に、200本以上の使用済み注射針が捨てられていたことがわかった。先月24日付PIX11が伝えた。

ヘロイン使用者によって捨てられた注射針が発見されたのは、メルローズアベニューと東151ストリートの交差点付近。同じブロックには、幼稚園を併設した小学校もある。

注射針の報告を受けた市衛生局は翌日、局員を派遣し、ごみ箱や周辺の路上に捨てられた針を回収。

同地域出身のラファエル・サマランカ市議会議員は、オピオイドの流行に対処しており、「警察の取り締まり強化と薬物使用者の治療プログラムが必要だ」と話した。また、針交換を行うプログラムでは、子供が誤って刺されないように容器に入れて捨て、清潔な針を提供するように提案している。

同議員や地元住民は、サウスブロンクスでオピオイド中毒の流行に終止符を打つため、取り締まり強化と多くの治療プログラムの組み合わせを提唱しているが、当面の課題は資金調達だという。


クイーンズ

大型ボルトが落下 車屋根を突き破る

先月22日午前9時ごろ、クイーンズ区ロングアイランドシティーの地下鉄7ライン高架線路から、約17センチのさびたボルトが落下し、高架下を走行していた車のサンルーフに落下した。同区の地下鉄高架区間では、同様の事故が今年だけでも少なくとも他に4件起きており、MTAは調査を行っている。同日付NY1が伝えた。

落下事故が起きたのは、クイーンズボロ・プラザ駅付近のブライトンビーチ・ストリートで、走行中の車のサンルーフのガラスを突き破った。サンルーフと車内の間に保護カバーがあったため、車内に落下はしなかったが、もしスピードを上げて走行していたらフロントガラスを突き破り、大事故になる可能性があったと語った。

2月には、同区ウッドサイドの高架線路から枕木が落下し、ルーズベルトアベニューを走行中の車のフロントガラスを突き破った事故もあった。MTAは事故を受け、地下鉄高架区間の一部に落下物を受け止めるネットを設置。今回の事故が起きた地点にもネットが設置されていたという。


ニュージャージー

最高の小都市ランキング 州内2都市が上位入り

資産管理ウェブサイト「ウォレットハブ」が、全米の小都市1200余りの住みやすさについて比較を行ったところ、ニュージャージー州バーゲン郡フェアローンが9位、同州マーサー郡プリンストンが13位となった。先月28日付NBCニューヨークが伝えた。

ランキングは、人口2万5000人から10万人の全米都市について、住宅費から学校制度に及ぶ42項目の「住みやすさ」についての指針を分析。値ごろ感や経済健全性、教育と保健、生活の質、安全性などを個別に順位付けした上で、総合ランキングを集計した。

フェアローンは教育と保健で30位となり、プリンストンは経済健全性で24位になるなど、複数で順位が高く、総合ランキングの高位に結びついた。

より多くの空間と値ごろ感、通勤時間短縮を求める人々にとって、小都市での生活は大都市に代わる魅力的な選択肢となっており、米シンクタンク「ブルッキングス研究所」の調査によると、全米の都市で郊外化が進んでいるという。


マンハッタン

バーニーズが破産手続き 約800人が解雇の可能性

破産申請手続きの過程にある大手百貨店「バーニーズ・ニューヨーク」は先月16日、今後数週間でおよそ800人の従業員が職を失う可能性があることを明らかにした。先月23日付パッチが伝えた。

同社が、労働者調整および再訓練予告法に基づいてニューヨーク州労働局に提出した通知によると、マンハッタン区、クイーンズ区、オレンジ郡の5カ所で、最も多い場合で785人の従業員が、11月1日以降に解雇される可能性があることがわかった。

同社労働組合の弁護士トーマス・ケネディ氏によると、通知は主要入札者である「オーセンティック・ブランド・グループ」が売却完了後に従業員削減を実施する可能性があるため、予防措置として提出。

ニューヨークポスト紙によると、本社と2カ所の店舗、オフィス、ハドソンバレーのアウトレットが一掃される可能性がある。


マンハッタン

パスワード共有阻止 ネットフリックス

動画配信サービス「ネットフリックス」は、パスワード共有の取り締まりを、今後さらに強化する方針を発表した。先月22日付PIX11が伝えた。

同日の四半期業績発表で登壇した、同社のプロダクト最高責任者、グレッグ・ピーターズ氏によると、現在、同社の同一アカウントを共有できるデバイス数は限定されている。

CNBCが行った調査によると、同社のユーザーのうち10%がアカウント料金を払っていない。パスワードを共有しているのは、80年代以降に生まれた世代の約35%、70年代半ばの世代では19%、それ以前のベビーブーム世代では13%。

別の調査報告では、加入者1億3700万人中1370万人が月額料金を払っておらず、同社にとって月1億3500万ドルの損失に相当。サービスプランは現在、月8ドル99セントのベーシック、12ドル99セントのスタンドード、15ドル99セントのプレミアムの三つ。


ニュージャージー

現金と共に子猫を発見 遺棄した人物を捜索中

先月24日早朝、ニュージャージー州バーゲン郡の動物シェルター前で、現金と共に遺棄された子猫数匹が発見され、シェルターは遺棄した人物を探している。同日付ABC7ニューヨークが伝えた。

子猫が遺棄されていたのは同郡オークランドの動物シェルター「ラマポ・バーゲン・アニマル・レフュージ」の入り口前。

発見した職員によると、子猫はテープで止められたキャリーケースの中で脅えており、明らかに病気と見られた。現金200ドルと、「子猫はフレンドリーだが脅えている。ショッピングセンターの駐車場で見つけた」と、メモが添えられていたという。子猫らは手当てを受け、シェルター職員が警察に通報した。

同シェルター前には、1週間前にも子猫2匹が遺棄され、現金50ドルが添えられていた。2匹は里親の家で回復し、現在は終の住処を探している。

これら子猫たちの引き取りに関心がある場合は、adoptlove@rbari.orgに連絡すること。


ニュージャージー

カキの中に真珠 食事中のカップル発見

ニュージャージー州クロスターで先月19日、レストランでカップルが注文したカキの中から真珠が発見された。24日付NBCニューヨークが伝えた。

同地区テナフライに住むアントン・シャーマーさんと妻シェリルさんが、レストラン「スターン・アンド・ボウ」で食事をしていたところ、アントンさんが小さな物体が口の中で転がることに気付いた。出してみると、豆粒ほどの真珠だったという。

カキ専門家によると、ワシントン州のクマモト種のカキから真珠が発見されるのは非常に珍しく、「一生に一度あるかないかの体験だ」と語った。

夫妻はレストランの幸運のお守りとして、真珠を同店オーナーのルッセル・スターンさんに寄贈した。


ブロンクス

観光客が階段に殺到 映画「ジョーカー」影響で

映画「ジョーカー」の大ヒットにより、ロケ地となったブロンクス区ハイブリッジのシェークスピアアベニューとアンダーソンアベニューを結ぶ階段が、現在ニューヨーク市で最も有名な階段となり、観光客が殺到している。先月22日付ゴッサミストが伝えた。

地元住民が生活道路として使っていた階段には、ジョーカー役を演じた俳優、ホアキン・フェニックスがダンスを踊るシーンを真似て、ソーシャルメディア用の写真を撮る観光客が連日のように訪れている。住民が写真に写り込まないよう注意を促すポスターが、階段に沿って街灯柱や壁にテープで止められている。

同区長のルーベン・ディアス・ジュニア氏は、ツイッターで、地元のビジネスや商店でお金を使うよう観光客に促した。

また、同地区を代表するラトーヤ・ジョイナー州議会議員は、「階段が汚れていると、過去に住民からの苦情を受けた。今回の映画によって注目されたことで、同地区に今後、寄付が増えることを希望している」と述べた。

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