将来を期待された20歳のライダーが亡くなる。セパンで行われた若手主体のアジアシリーズ決勝でクラッシュ

 11月2日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われたセMoto3につながるアジアシリーズ、イデミツ・アジア・タレント・カップの決勝レース1周目にクラッシュしたアフリザ・ムマンダルが、搬送先の病院で亡くなった。20歳だった。

 2日(土)に行われた2019年シーズン最終大会のレース1、5番手からスタートしたムマンダルはひとつポジションを落として短いストレートの先にある左コーナーのターン10へ向かった。このターン10でムマンダルは前を走っていたマシンに接触して転倒してしまった。

 このアクシデントでレースは即座に赤旗となり、現場にはメディカルが出動。その後、ヘリコプターでクアラルンプールの病院へ緊急搬送された。

 現場や病院では救命活動が行われたが、アクシデントで負った怪我により、ムマンダルは20歳の若さでこの世を去った。

 1999年8月13日生まれ、インドネシア出身のムマンダルは2019年シーズンのイデミツ・アジア・タレント・カップで2勝を上げたほか、2位、3位をそれぞれ2回ずつ獲得するなど活躍。シリーズチャンピオン獲得の可能性も残す状態で最終大会へ臨んでいた。

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