全国高校選抜 男子ソフト 2023年に長崎県内初開催 県協会理事長「競技熱 高めたい」

大村工が連覇記録を伸ばした今年3月の全国高校男子ソフトボール選抜大会=東京・あきる野市民球場

 毎年3月に行われるソフトボールの全国高校選抜大会(日本ソフトボール協会など主催)男子の部が、2023年に長崎県内で初開催されることが決まった。誘致した県ソフトボール協会の米倉博理事長は「大会が子どもたちの目標になり、競技熱が高まるきっかけになればうれしい」と期待を込める。
 同大会は1983年に始まり、来年3月で38回目を迎える。男子の県勢は90年に諫早が初めて日本一に輝き、2008年に大村工が初優勝。12年から今年までは、県勢が8連覇(大村工7回、佐世保西1回、18年は準決勝以降が中止で4校同時入賞)している。
 開催地はこれまで神奈川、静岡県が中心で、九州で開かれたのは4回(福岡、宮崎、沖縄)。静岡県富士宮市は10年連続で開催した実績がある。大会には複数の試合会場や練習場が必要となるため、各都道府県代表校の宿泊なども考慮しながら、会場となる自治体を決めていく方針だ。
 県内では今年1月、関係者が協力して全国各地で活躍する長崎県出身の大学・社会人選手を招集。小中学生を指導するイベントを開いた。こうした取り組みを継続しながら、競技普及や育成に力を注いでいく。
 大村工の山口義男監督は「(14年の)長崎国体が終わっても、まだ満足できる結果を残していないので、今もみんなで頑張れる。富士宮の大会が素晴らしかったので、次は長崎を拠点に長期で開催できれば」と歓迎している。

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