【野球】完封リレーで9年ぶりのフレッシュリーグ優勝を果たす!! フレッシュリーグ早大戦

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11月8日(金)東京六大学秋季フレッシュリーグ早大戦 @明治神宮野球場

5回無失点に抑えた丸谷

歓喜の輪が広がった。フレッシュリーグ決勝戦で、宿敵・ワセダと対峙した。序盤は投手戦となったが、4回裏、福井章吾(環2・大阪桐蔭)のソロ本塁打で均衡を破ると、5回裏には萩尾匡也(環1・文徳)の適時二塁打で2点を奪う。その後は、先発・丸谷浩太郎(総2・國學院久我山)からバトンを受けたリリーフ陣が完封リレーを見せ、2-0で勝利を収めた。慶大が、秋季リーグ戦の借りを返す形でワセダを破り、見事に秋季リーグ戦・フレッシュリーグとのアベック優勝を果たした。

早大	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0
慶大	0	0	0	1	1	0	0	0	X	2

慶大バッテリー:○丸谷、渡部淳、長谷川、生井、小林- 福井

早大バッテリー:●雪山、内田、服部、田中星-尾崎

慶大本塁打:福井1号ソロ(4回)

◆慶大出場選手

1	[7]9	橋本典之(環2・出雲)
2	[8]	渡部遼人(環2・桐光学園)
3	[9]	萩尾匡也(環1・文徳)
7	新美貫太(政2・慶應)
4	[D]	山本晃大(総1・浦和学院)
HD	小川慶太(文2・浜松西)
RD	森野壮眞(商2・慶應)
5	[2]	福井章吾(環2・大阪桐蔭)
6	[5]	上田寛太(商2・郡山)
7	[3]	綿引達也(商2・慶應)
8	[6]	朝日晴人(環1・彦根東)
9	[4]	矢澤慶大(商2・慶應)
P	丸谷浩太郎(総2・ 國學院久我山 )
P	渡部淳一(政1・慶應)
P	長谷川聡太(経2・慶應)
P	生井惇己(総1・慶應)
P	小林綾(環1・松本深志)

借りを返す舞台は整った。秋季リーグ戦で宿敵・ワセダに破れてから4日後。その余韻が残る明治神宮球場で、慶大の若き精鋭たちがその雪辱を果たすためにワセダと対峙した。

序盤は投手戦となる。慶大先発・丸谷は初回にピンチを招いたものの、その後は力強い直球を武器に7つの三振を奪う好投を見せる。一方打線は、ワセダの先発・雪山の前にチャンスを作りながらも3回まで無得点に終わる。

本塁打を放った福井

丸谷の好投に応えたい打線は4回裏、1死から女房役の5番・福井がインコースの直球を振り切り右翼スタンドへ突き刺さるソロ本塁打を放ち、先制に成功。勢いに乗った慶大は、続く5回裏、2死から2番・渡部遼人(環2・桐光学園)が四球を選び出塁すると、盗塁、さらには捕逸で2死三塁のチャンスを作る。ここで、3番・萩尾が甘く入った変化球を捉えレフト線への適時二塁打を放ち、追加点を挙げる。

萩尾が適時二塁打を放った

最大のピンチは6回表に訪れた。丸谷に代わって登板した渡部淳一(政1・慶應)が、2死から安打と四球で2死満塁のピンチを招く。一打同点の場面で迎えるは4番・橘内。しかし、ここは渡部淳が踏ん張り、得点を与えない。試合を決定づけたい慶大だったが、その後は好機を作りながらも得点を奪えない展開が続く。

もう一押しができない打線に対して、慶大投手陣は素晴らしい投手リレーを見せた。7回の途中からバトンを受けた長谷川聡太(経2・慶應)が昨日に引き続き安定した投球を見せると、4番手の生井惇己(総1・慶應)はキレのある直球と変化球でワセダ打線を抑える。

迎えた最終回、優勝のかかる最後のマウンドを任されたのは小林綾(環1・松本深志)。先頭打者に内野安打で出塁を許すと、ワセダベンチは大いに盛り上がる。しかし、小林はそれに全く動じなかった。続く打者を縦に割れるカーブで2者連続三振を奪う。2死から四球で一、二塁のピンチを招くが最後の打者を威力のある直球で見三振を奪いゲームセット。マウンドに歓喜の輪が広がった。

優勝を決め、喜ぶ選手たち

試合後、宮田晧フレッシュリーグ監督は「うれしいですね、その言葉に尽きます」と笑みをこぼした。今日の勝利は、「慶大の投手力と守備力が光った試合」(新美)だった。昨日の東大戦では勝利を収めたものの失策が目立った。その翌日にチームとして見事に修正してみせた。まさに、チームの強さを象徴する試合だ。フレッシュリーグで頼もしい活躍を見せた選手たちが、今後、躍動する姿が楽しみでならない。

残るは明治神宮大会。試合後、選手たちは「日本一」という悲願達成のため、一丸となって戦うことを決意した。「なんとかチームに貢献できるようにもう一つレベルアップして挑みたい」(福井)が語ったように、フレッシュリーグで活躍した選手の出場も予想される。強い慶大。いよいよ、物語は最終章を迎える。

(記事:菊池輝、写真:左近美月、澤田夏美、松田真由子)

◆打撃成績

◆投手成績

◆監督・選手コメント

宮田晧フレッシュリーグ監督(商4・慶應)

――優勝おめでとうございます。今のお気持ちは

嬉しいですね。その言葉に尽きます。

――ワセダにリーグ戦の借りを返す形になりました

宿敵・ワセダでリーグ戦も負けていたので、絶対に勝つぞという気持ちで臨みました。

――今日の試合を振り返って

投手が粘ってくれて、福井の本塁打、その後チャンスで一本が出て、理想的な野球ができました。

――継投のタイミングはどのように決められましたか

基本的には調子の良い投手を起用する。あとは、投手コーチの古市と話しながら、右左の打者を見ながら上手くやっていった結果が良かったのかなと思います。

――リーグ戦で活躍した選手を起用しました

普段はAチームで活躍してくれているんですけど、ずっと頑張ってくれている選手なので選手を信頼して送り出しました。

――フレッシュリーグを総括していかがですか

この1年間、良い雰囲気で練習してくれましたし、その力を発揮できて優勝という形で終わることができて良かったと思います。

――明治神宮大会に向けて一言お願いします

フレッシュメンバーからも明治神宮大会に出場する選手が出てくると思います。チームとして優勝できるチャンスがあるので、そこで優勝できるように頑張ります。

新美貫太(政2・慶應)

――優勝おめでとうございます。今のお気持ちは

優勝してみんなロッカールームに帰ってきてから喜んでいたのですが、嬉しすぎて1周して落ち着いてしまった感じです。この後家に帰ってからすごさやアベック優勝の感動がくるのかなと思います。

――今日の試合を振り返って

慶大の投手力と守備力が光った試合だと思います。打撃としては福井章吾の一本と萩尾のタイムリーツーベースで少し寂しい部分もあったのですが、オープン戦や春のフレッシュリーグ含めて守り勝つという野球を徹底してきてそれが強みだったので、自分たちの持ち味が最後の試合で出てうれしいです。

――この3試合振り返って

ピッチャー陣が良かったです。一番失点した東大戦でも4点までに抑えてくれて、9イニング投げて4点以内だったらバッター陣も十分戦えるので。ピンチになってもゲッツーとったりアウトをしっかりとったり、守備も良くてそこにすごさを感じ、うれしく思いました。

――今後の抱負をお願いします

キャプテンをやらせてもらったのは宮田フレッシュリーグ監督やスタッフの方や首脳陣の方が僕の性格を認めてくれたという部分があるのでそこを強みにしていきたいと思いますし、自分は守備力に自信があるのでそこで勝負していけたらいいなと思います。

福井章吾(環2・大阪桐蔭)

――優勝おめでとうございます。今のお気持ちは

早稲田に勝てたということが嬉しくて、リーグ戦の方でミスしてしまって悔しい思いがあったので、早い段階でリベンジできたというのは良かったと思います。

――今日はどのような気持ちで臨みましたか

どういう状況でも早稲田に勝つことというのはいつでも変わらないので、絶対に勝つためにチームに貢献しようという思いで試合に臨みました。

――試合を振り返って

やっぱり早稲田も力がありましたし苦しい展開になるのはわかってましたけど、ピッチャー陣がしっかりと粘ってくれて要所要所を抑えてくれたので投手陣のためになんとか援護したかったんですけど、最少点しかとれなかった中でなんとか粘れて、良いゲームができたかなと思います。

――ホームランの場面振り返って

バッティングは調子悪くないので、そこはホームランを狙っていたというか、うまく来たらしっかり振ろうと思ってて、甘い球が来てくれたので、狙い通り振り抜けたなと思います。

――ピッチャー陣はいかがでしたか

0で抑えるということを目標にやってたのでピッチャーのおかげですけどもしっかり抑えられたのは自分にとっても良かったと思います。

――今後の抱負をお願いします

日本一にならないと意味がないと思うので、なんとかチームに貢献できるようにもう一つレベルアップして挑みたいなと思います。

丸谷浩太郎(総2・國學院久我山)

――優勝おめでとうございます

ありがとうございます!お世話になった4年生の方々に恩返しという形でフレッシュリーグ優勝できて、すごく嬉しいです。

――今日の試合を振り返って

ピッチャーがなんとか粘り強く抑えて、ロースコアで勝とうというふうに言っていたので、今日はピッチャーが0点に抑えて全員よく頑張ったというか、踏ん張れて勝ちにつながったかなと思います。

――優勝のかかる大一番での先発でした

先発は大学に入ってやったことなかったので、いつも後ろの方やらせてもらっていたので、1イニング1イニング1人ひとりというイメージで初回から飛ばしていきました。

――本日の投球の中で良かった点は

キャッチャーが今日は福井だったんですけど、うまくインコースを使いながら強気で攻められたということが、バッター陣にも良い影響を及ぼしたのではないかなと思います。

――自身の投球の持ち味は

僕はそんなに球も速いわけじゃないですし、すごい変化球があるわけでもないんですけど、とにかくチームに勢いをもたらすようなピッチングというのは先発であろうとリリーフであろうと常に意識しているので、そこをどんどん磨いていければなと思います。

――来年以降の意気込み

層が厚いのが慶應投手陣ですし、今年の秋優勝したので、来春は連覇がかかったシーズンになると思うんですけど、そのチームの優勝に自分も関われるように、貢献できるように、しっかり練習していきたいなと思います。