「核廃絶 みんなの願い」 米のサザードさん講演

原爆テーマ「ナガサキ」著者

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田上市長と会談するサザードさん=長崎市役所

 長崎原爆をテーマにした書籍「ナガサキ」の著者で、長崎平和特派員を務めるスーザン・サザードさん(63)=米国・ノースカロライナ州在住=が9、10日、長崎市内で講演する。講演を前に8日、市役所で田上富久市長と会談し「核兵器が二度と使われないことは長崎と広島だけの願いではなく、世界のみんなの願いであることを伝えていきたい」と話した。
 「ナガサキ」は、故谷口稜曄さんや故吉田勝二さんら5人の被爆者とその家族から聞き取った話を中心に公文書資料や証言を集め、長崎の戦中戦後、被爆者の歩みを描いた。2015年に米国で発刊され、今年日本語訳「ナガサキ-核戦争後の人生」が出版された。
 田上市長は「ナガサキ」について「子どもたちやこれから生まれてくる世代にも核兵器について伝えることができる」と称賛。来春、ニューヨークである核拡散防止条約(NPT)再検討会議に合わせて、現地で一緒に活動することを呼び掛け、サザードさんも「ぜひ参加したい」と応じた。
 9、10日の講演会はいずれも入場無料。9日は午後1時半~3時、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で「スーザン・サザードさんと語る-朗読会と家族の思い出」(長崎平和推進協会主催)があり、サザードさんが被爆者取材のエピソードなどを語る。
 10日は午後1時半~4時半、長崎原爆資料館で「歴史と向き合う 被爆地から学んだこと」(核兵器廃絶長崎連絡協議会主催)がある。講演のほか、作家の青来有一さんらを交えたトークセッションもある。