11月11日、スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは11月23〜24日に富士スピードウェイで開催されるスーパーGT×DTM特別交流戦のなかのGT300クラスのレース『auto sport web Sprint Cup』のエントリーリストを発表した。今回は12台のマシンが参戦するが、ふだんのGT300とは異なる様相のレースとなりそうだ。
この『auto sport web Sprint Cup』は、「GT300があってこそスーパーGT」というGTアソシエイション坂東正明代表の言葉どおり、スーパーGT×DTM特別交流戦でGT500マシンが戦う一方で、GT300クラスでのスプリントレースとして開催されるものだ。
ただ、ふだんは30台近くが参戦しているGT300クラス、今回は12台というエントリーに留まった。シーズン途中での開催決定や、すでに他カテゴリーのレース参戦を決めていたチームも多かったことも影響したようだが、それでもふだん参戦しているドライバーやチーム以外の参戦も認めたため、逆にふだん見られない顔ぶれがそろうことになった。
まず、GT300にレギュラー参戦しているのは7台。今回がラストランとなることが発表されているHOPPY 86 MCや、第5戦富士でトップを争った埼玉トヨペットGB マークX MCなどマザーシャシー勢に加え、2台のTOYOTA GR SPORTS PRIUS PHV apr GTがどんな戦いをみせるか。GT3勢では植毛GO&FUN GT-R、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3、RUNUP RIVAUX GT-Rが参戦する。
一方、スーパー耐久に参戦するMP Racing GT-R、さらにMaxRacing RC F GT3が参戦することになった。JOE SHINDOやGO MAXといったジェントルマンドライバーがどんな戦いをみせるか。そして、MaxRacing RC F GT3にはなんと土屋武士が乗り込むことに。コース内から手塩にかけてきたHOPPY 86 MCのラストランを見守る。
そして、鈴鹿10時間にミカ・ハッキネンを擁し参戦したPlanex スマカメ マクラーレン720S、そしてBH AUCTION CORVETTE GT3という楽しみな2台も参戦する。ハッキネンの参戦はないが、久保田克昭と小高一斗というコンビ、そして先日のモータースポーツ・ゲームスで初めてGT3をドライブした笹原右京が武井真司とともにキャラウェイ・コルベットをどう駆るかも楽しみだ。
また、LM corsaはスーパーGTのSYNTIUM LMcorsa RC F GT3とともに、フェラーリ488 GT3を1台投入する。ふだんはグッドスマイル 初音ミク AMGのデータエンジニアを務め、全日本F3選手権にも参戦する河野駿佑と、今季途中からLEON PYRAMID AMGをドライブした菅波冬悟の組み合わせも非常に楽しみなところ。
もちろんスプリントなので、どんな戦いが展開されるか予想もつかない。ふだんのGT300とは異なるカップ戦ならではのレースとなりそうだ。
auto sport web Sprint Cupエントリーリスト
No Entrant Car Name Driver Tyre
9 NILZZ Racing MP Racing GT-R JOE SHINDO/井上恵一 YH
11 Hanashima Racing Planex スマカメ マクラーレン720S 久保田克昭/小高一斗 YH
25 つちやエンジニアリング HOPPY 86 MC 松井孝允/佐藤公哉 YH
30 apr TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 永井宏明/織戸学 YH
31 apr TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨宏紀/中山友貴 BS
37 BINGO RACING BH AUCTION CORVETTE GT3 武井真司/笹原右京 YH
48 NILZZ Racing 植毛GO&FUN GT-R 飯田太陽/田中勝輝 YH
52 埼玉トヨペット Green Brave 埼玉トヨペットGB マークX MC 脇阪薫一/吉田広樹 BS
60 LM corsa SYNTIUM LMcorsa RC F GT3 吉本大樹/宮田莉朋 DL
70 LM corsa LMcorsa Ferrari 488 GT3 河野駿佑/菅波冬悟 YH
244 MaxRacing MaxRacing RC F GT3 GO MAX/土屋武士 YH
360 TOMEI SPORTS RUNUP RIVAUX GT-R 青木孝行/田中篤 YH
