エプラーGMが大谷の経過報告 左膝手術から順調に回復中

日本時間11月12日、エンゼルスのビリー・エプラーGMは、アリゾナ州スコッツデールで行われているGM会議の場で、大谷翔平が今年9月に受けた左膝の手術から順調に回復していることを明らかにした。このまま順調にいけば、11月下旬にもマウンドからの投球練習を再開できる見込みであるという。

今季の大谷は、日本時間9月12日の出場を最後にシーズンを終了。レギュラーシーズンの閉幕を待つことなく、投球練習の強度を上げていった際に違和感を増していた左膝の手術を受けることを選択した。昨年10月にトミー・ジョン手術を受けた大谷は、今季公式戦での登板機会はなかったが、ブルペンでの投球練習を行えるところまで回復。今のところ、11月下旬にマウンドからの投球練習を再開して、12月中旬には投手としてのリハビリを完了できる見込みとなっているが、エンゼルスは大谷が来季の開幕ローテーションに入ることができるかどうかを明言していない。

エプラーは「我々は翔平が全てのことをしっかりこなすことができるようになるまで待つつもりだ」と語り、万全の状態で投手として戦列復帰させる方針であることを明言。また、大谷のために6人制ローテーションを採用するかどうかもまだ決めていないようだ。大谷は1週間のうちに投手として1試合、指名打者として3~4試合に出場する見込みであり、6人制ローテーションを採用しない場合には、大谷の登板間隔を調整するためにスポット・スターターが必要になると見られる。

先発投手の補強を今オフの最優先課題に掲げるエンゼルスにとって、2018年に10先発で51回2/3を投げ、防御率3.31、63奪三振をマークした大谷は、極めて貴重な戦力である。打者としては、この2シーズンで210試合に出場して打率.286、40本塁打、123打点、OPS.883を記録しており、マイク・トラウトの援護砲として、不可欠な戦力となっている。本格的な二刀流を再開する大谷は、2020年にどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

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