国見 9年ぶりVならず 次の目標へ挑戦 全国高校サッカー県大会決勝

【決勝、国見-長崎総合科学大付】後半14分、国見のMF山川(右)がドリブルで仕掛ける=トラスタ

 9年ぶりの選手権出場はならなかった国見。1点を追う後半、長崎総合科学大付の巧みな守備に反撃を封じられた。母校を率いた木藤監督は「小嶺先生のつくり上げた戦術を相手選手が徹底していた。勉強させられた」と高校時代の恩師との対戦を振り返った。
 前半の早い時間に先制を許しながらも、チームは冷静だった。29分にDF安田のクロスにMF山川が「チャンスは来ると信じていた」と頭で合わせて追いついた。そこから一時は流れを引き寄せたが、ゴール前の決定機を逃した直後の35分に失点。主導権が相手に移ると、187センチの長身FW中島を投入するなど攻勢を強めた後半も、相手守備陣にうまく対応された。
 ただ、今季の戦いはまだ終わっていない。現在、U-18県リーグ1部で首位を走っており、プリンスリーグ昇格を視界に捉えている。主将のDF村田は「後輩や学校、そして応援してくれる地域のためにも必ず達成したい」と次の挑戦へ気持ちを切り替えていた。

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