NASCAR第36戦:カイル・ブッシュが自身2度目の栄光。トヨタは通算3度目のチャンピオン

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 2019年のモンスターエナジーNASCARカップは11月17日、シーズン最終戦となる第36戦ホームステッドが行われ、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が優勝を飾り、2015年以来となる自身通算2度目のシリーズチャンピオンに輝いた。また、トヨタにとっては2017年以来、通算3度目のドライバーズタイトル獲得となった。

 年間36戦で争われているNASCARカップシリーズ。終盤10戦はチャンピオン決定戦“プレーオフ”として行われており、最終戦までの9戦でチャンピオン候補が16名から4名までに絞られる。

 この最終戦でチャンピオン獲得の権利を残したのはカイル・ブッシュのほか、マーティン・トゥルーエクスJr.(トヨタ・カムリ)、デニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)、ケビン・ハービック(フォード・マスタング)の4名。このなかでもっとも最上位で第36戦のチェッカーを受けたドライバーが2019年シーズンの王者となる。

 最終戦の舞台はフロリダ州ホームステッドにあるホームステッド・マイアミ・スピードウェイ。決勝はこの1.5マイル(約2.4キロ)のオーバルを80周、80周、107周の3ステージ合計267周で争われた。

 80周目までのステージ1は予選3番手だったトゥルーエクスJr.が快走。ステージ2位に入ったカイル・ラーソン(シボレー・カマロZL1)に対し、6.047秒差をつけてトップチェッカーを受けた。

 続くステージ2はトゥルーエクスJr.とカイル・ブッシュ、ラーソンといった面々がトップを争う格好となったが、トゥルーエクスJr.にはステージ中盤のピット作業で、フロントタイヤを左右間違えて装着されるアクシデントがあり、ポジションを落としてしまう。

カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)

 このアクシデントにも助けられる形で、ステージ2はカイル・ブッシュがトップチェッカー。2位にハービック、3位にラーソンと続いた。タイヤ装着ミスがあったトゥルーエクスJr.は緊急ピットイン後にイエローコーションが出たことにも助けられ4位、ハムリンが5位で続いた。

 迎えた最終ステージ3もカイル・ブッシュ、ラーソン、トゥルーエクスJr.、ハムリンといったドライバーたちがトップを争っていたが、チェッカーまで残り50周を切ったところで、ハムリンはオーバーヒートの症状を訴えて緊急ピットイン。1周遅れの19番手でコースへ戻り、タイトル争いからは脱落してしまう。

 チェッカーまで残り45周の時点でトップにつけたカイル・ブッシュは、その後リードを拡大。最終的に2番手まで上がってきたトゥルーエクスJr.に対し、4.578秒の大差をつけてフィニッシュ。6月以来の2019年シーズン5勝目を挙げると同時に、自身2度目のシリーズチャンピオンに輝いた。

 トヨタにとっては、2015年、2017年以来の通算3度目のドライバーズタイトル獲得。すでに前戦の第35戦フェニックス終了時点で、マニュファクチャラーズタイトルも獲得しており、トヨタは二冠達成となった。

「最高のチームだし、最高のオーナーのもとでレースを戦えている」とカイル・ブッシュ。

2019年のモンスターエナジーNASCARカップチャンピオンに輝いたカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)
チャンピオン確定後、バーンアウトして喜びを表現したカイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)

「誰もが“最後まで諦めちゃいけない”と言うが、僕たちも同じ状況だった。ベストなパフォーマンスを出せないときもあったし、いいポジションを確保できないときもあった」

「ただ今日は素晴らしい状態のマシンをドライブできたし、素晴らしいレースができた」

 この週末は下位シリーズのNASCARエクスフィニティ、ガンダー・アウトドアズ・トラックシリーズも最終戦を迎え、15日のアウトドアズ・トラックではオースティン・ヒル(トヨタ・タンドラ)が優勝、マット・クラフトン(フォードF-150)が王座を獲得した。

 エクスフィニティではクリストファー・ベル(トヨタ・スープラ)が王座獲得の可能性を残していたものの、同じくチャンピオン候補だったタイラー・レディック(シボレー・カマロ)が優勝したため、王座獲得はならなかった。