東彼川棚町に石木ダム建設を計画する県と佐世保市に、反対住民らが工事差し止めを求めた訴訟の第13回口頭弁論が18日、長崎地裁佐世保支部(平井健一郎裁判長)であった。住民らが意見陳述し、結審。判決は来年3月24日。
原告側は、石木ダムの主な目的である同市への利水と同町の治水の両面での疑問点を指摘し、ダムは不要とする準備書面を提出。一方、県と市側は、住民らが国に事業認定取り消しを求めた訴訟で、同ダムの公益性を認めた昨年7月の長崎地裁判決を援用し、「原告側の主張は理由がない」とする準備書面を出した。
意見陳述で住民の岩下和雄さん(72)は「粘り強く闘い、故郷を守り抜く決意。私たちの強い意志をくみ取り、公正な判断を」と求めた。
石木ダム事業 工事差し止め訴訟 2020年3月24日判決
- Published
- 2019/11/19 10:16 (JST)
© 株式会社長崎新聞社