WEC:ハリソン・ニューウェイ、ロベルト・メリなど、ルーキーテスト参加ドライバーが追加発表

 WEC世界耐久選手権第4戦バーレーンの決勝翌日となる12月15日に、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われるWECルーキーテスト。シリーズは20日、毎年恒例となっているこのテストに参加するドライバーを追加発表した。

 WECが公開した2019年WECルーキーテストのエントリーリストで新たに追加されたドライバーは、ハリソン・ニューウェイ、ロベルト・メリ、マクスウェル・ルート、ジョナサン・コシェ、マイケル・マークセン、ニクラス・ニールセンの6名だ。

 2017/18年のAsLMSアジアン・ル・マン・シリーズチャンピオンで、2019年シーズンは全日本スーパーフォーミュラ選手権にも参戦したニューウェイは、Gドライブ・レーシングの26号車アウルス01・ギブソンに搭乗する4人のドライバーのうちのひとり。

“空力の鬼才”とも呼ばれるエイドリアン・ニューウェイを父に持つイギリス人は、コシェとミケル・ジェンセン、そして2016年にマノーのLMP2プログラムでWECに参戦した元F1ドライバーのメリとテストを分担する。

 そのニューウェイらとマシンをシェアするコシェは、42歳のフランス人だ。プロストとルノーF1のテストドライバーを務めた彼が最後にLMP2カーをドライブしたのは2004年のスパ1000km。クラージュC65で出場したコシェはこのレースで優勝を飾っている。

 他のLMP2チームでは、デンマークの国内ツーリング選手権を戦うマークセンが、母国チームであるハイクラス・レーシングの33号車オレカ07・ギブソンをテストドライブすることが決まった。

 そのハイクラス・レーシングのレギュラードライバーである山下健太は、既報のとおりTOYOTA GAZOO RacingのトヨタTS050ハイブリッドに搭乗する。トヨタは小林可夢偉とブレンドン・ハートレーをテストに残しており、ニック・デ・フリース、山下、リザーブドライバーのトーマス・ローランに走行機会を与えながらテストを進める方針だ。

 GTEクラスでは、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ王者となったニールセンと、ポルシェGT3カップ・チャレンジUSAに参戦中のルーツの名前がリストに加えられた。すでにGTE-AmクラスのAFコルセでシリーズを戦っているニールセンは、ワークスドライバーのアレッサンドロ・ピエール・グイディとともにGTE-Proクラスの71号車フェラーリ488 GTE Evoに搭乗する予定。

 また、弱冠20歳のアメリカ人ドライバーは、ポルシェカスタマーチームであるチーム・プロジェクト1の57号車ポルシェ911 RSRのコクピットを、先にテストドライバーとして発表されていたビンセント・アブリルとシェアすることになる。

 15日に行われるテストにはこの他、第3戦上海で総合優勝を果たしたレベリオン・レーシングや、LMP2チームのジャッキー・チェン・DCレーシング、イオタ、さらにGTE-ProクラスのポルシェGTチームなどが参加予定だ。しかし、これらのチームについては、アップデートされたエントリーリストでも完全なドライバーラインアップは明らかにされていない。

2019年WECルーキーテストの暫定エントリーリスト

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