JR九州の青柳俊彦社長は21日の定例会見で、九州新幹線長崎ルートで未着工の新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)のフル規格化に向けた環境影響評価(アセスメント)費について「(政府の新年度)予算見直しの際に計上されると、まだ期待している」と述べた。
与党検討委員会は8月、フル規格での整備が適当との見解をまとめたが、アセス費の政府概算要求は見送り、予算措置を目指して、反対する佐賀県などと協議するとしていた。ただ、佐賀県の山口祥義知事は今月19日の定例会見で「(認める)環境にはない」と改めて反対する姿勢を示している。
青柳社長は「まだ正式に(国が)アセスを断念したとは聞いていない」と述べる一方、「(仮に見送りが)決まったからといって諦める話ではないし、山口知事も最終的には結論を出したいと言っている」と述べ、佐賀県や国土交通省と協議を進めたい考えを示した。
「アセス費計上に期待」 JR九州社長 国の新年度予算で
- Published
- 2019/11/22 09:51 (JST)
- Updated
- 2019/11/22 11:09 (JST)
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