メルセデスF1チームのバルテリ・ボッタスは、2019年F1最終戦アブダビGPでグリッド降格ペナルティを受ける可能性がある。ボッタスはブラジルGP決勝中にパワーユニット(PU/エンジン)関連のトラブルでリタイアを余儀なくされた。
「少し煙が出ていたと思う。自分で実際に煙を見たわけでないけれど、チームから知らされた」とボッタスは語っている。
「パワーの減少を感じたわけではなく、ターン3を過ぎた後にエンジンが止まった」
このパワーユニットがアブダビで使用可能かどうかは、分解しての調査が必要になるという。また、他の使用済みのパワーユニットでマイレージが残っているものがあるかどうかは不明で、ない場合は新しいパワーユニットを投入し、グリッド降格ペナルティを受けることになる。
「レース中、オイル消費量が急激に増加し、どんどん減っていった。半周ほどの間に尽きてしまった」とメルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは語った。
「エンジンが力尽きたというよりは、自ら動きを止めたようだった」
今シーズン、ボッタスが完走を果たせなかったのはこれが2度目。前回はドイツGPで、雨のなかスピンを喫してリタイアした。
ボッタスはアブダビGPで優勝経験があり、2017年にポールポジションからスタートし、勝利を飾っている。しかし、グリッド降格ペナルティを受けるとなると、彼が今年ここで優勝するのは非常に難しくなるだろう。