シーサイドライン、12月2日から通常ダイヤ 新車両の導入を前倒し

12月2日から運行開始予定の新車両(横浜シーサイドライン提供)

 横浜市の新交通システム「金沢シーサイドライン」の運行会社は26日、12月2日から通常ダイヤに戻す、と発表した。事故を受け、予定していた新車両の導入を前倒しし、6月の逆走事故から半年ぶりにダイヤが復旧する。

 運行会社の横浜シーサイドライン(同市金沢区)によると、平日の午前7~9時台は事故前と同様、4分から4分30秒の間隔で運行。午前9時台は、上り線で金沢八景発並木中央行きを現行より4本増の5本にし、下り線で並木中央止まりの列車をなくす。

 同社は、無人の自動運転から有人の手動運転に切り替え、事故3日後から運行を再開。7月からは朝夕のラッシュ時を増便するなど、臨時ダイヤも見直した。9月には3カ月ぶりに、無人の自動運転を再開。ダイヤも通常の98%程度まで回復した。

 新車両は金沢八景駅延伸事業に伴い、もともと導入する計画だった。デザインのコンセプトは「進む、繋(つな)げる、シーサイドウェーブ」。海を連想させる青色をベースに、前面から側面に描かれたラインが一つの輪に見えるデザインが施されている。

 車両検査や試運転などを前倒しし、安全性が確認できたという。

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