チーム解体を進めるオリオールズ マンシーニは残留希望

再建期に突入しているオリオールズは、今オフもチームの解体を進めている。今季メジャー唯一の「20本塁打&40盗塁」をマークしたジョナサン・ビヤーはウエーバーに置かれ、退団が確実に。先発ローテーションの中心である右腕、ディラン・バンディも放出に向けてトレード交渉が行われていることが報じられている。そんななか、27歳の主砲、トレイ・マンシーニは「チームに残りたい」という自身の希望を口にした。

今季のマンシーニは、154試合に出場して打率.291、35本塁打、97打点、OPS.899の好成績をマーク。メジャー4年目にして自己最高のシーズンを過ごし、安打(175)、二塁打(38)、得点(106)、本塁打、打点、四球(63)、出塁率(.364)、長打率(.535)、OPSなどの各部門でキャリアハイの数字を残した(5試合のみの出場だったメジャー1年目を除く)。

マンシーニは、来季が年俸調停1年目のシーズンとなるため、オリオールズはマンシーニをあと3年(2022年まで)保有することができる。そのため、オリオールズとしては無理に放出する必要はないものの、今季の活躍と保有可能期間の長さから、マンシーニの獲得に関心を示すチームが存在するのも事実。再建期に突入したオリオールズが納得する交換要員を提示するチームが現れれば、トレードが成立する可能性もある。

夏場にも放出の可能性が取り沙汰されていたマンシーニは「今年のオールスター・ブレイクのときと同じ気持ちだよ。僕はここでプレイし続けたい。僕がコントロールできることではないけど、チャンスがあるならそうしたいね」とコメント。オリオールズに残留希望であることを改めて明言した。

マンシーニはさらに、退団が確実となっているビヤーについて「彼は球界で最も過小評価されている選手だよ」と発言。「ビヤーもそうだけど、僕はディラン(=バンディ)と来季も一緒にプレイしたいと思っている」とも語った。マイク・エリアスGMは、マンシーニについて「彼にはこのチームにいてほしい」と語っていたが、中長期的な構想のもと、どんな決断を下すのだろうか。

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