島原学生駅伝 活水女大4年連続2位 長崎国際大7位

女子第3中継所、活水女大の3区平岡(右)が2位で4区軸屋にたすきリレー=島原市内(写真・左) 男子1区、先頭集団でレースを進める長崎国際大の廣瀬=島原市内

 平成新山島原学生駅伝(第37回九州学生駅伝対校選手権、第19回九州学生女子駅伝対校選手権)は7日、男子が島原市営陸上競技場-島原文化会館(7区間57.8キロ)、女子が同競技場発着(5区間22.85キロ)コースで行われ、女子は福岡大が6連覇を達成した。活水女大が4年連続で2位と健闘。男子は第一工大が2年連続18度目の優勝を飾り、長崎国際大は7位、長崎大は14位だった。

 九州・沖縄8県から男子32チーム(オープン参加7チーム含む)、女子は15チーム(同4チーム含む)が出場した。
 活水女大は1区吉田麗羅が区間2位の好スタート。4区軸屋七海が区間賞を獲得するなど、その後も順位を落とさずにゴールした。福岡大は3位でたすきを受けた2区塚本真夕が首位に立ち、そのまま逃げ切った。
 男子の第一工大は4区終了時点で6位だったが、5区アニーダ・サレーが一気に首位と1秒差まで詰め寄り、最後はアンカー石場健太(鎮西学院高出身)が逆転した。福岡大は2区松本凛太郎(五島高出身)が区間賞の好走。長崎国際大は7人全員が区間1桁順位でつないだ。長崎大は序盤に出遅れた。

◎活水女大 軸屋 納得のラストラン
 「福岡大の完全優勝阻止」を掲げて臨んだ女子の活水女大。主将の軸屋が7.80キロの最長4区で有言実行の区間賞を獲得した。この日が引退レースになった4年生は「ずっと任されてきた区間。最後の最後にいい走りができた」と晴れやかな表情を見せた。
 熊本県出身。活水女大から「陸上部を創部したい」と勧誘を受けて、長崎の生活を始めた。ゼロからのスタートは「みんなをまとめきれずに大変なことばかり」で、悩みも多かったが、1年時に九州学生選手権1万メートルで優勝するなど走りで仲間を鼓舞してきた。
 この大会は4年連続で福岡大に屈したものの、1年時に4分以上あった差は今回、1分48秒まで縮まった。4年間、チームを引っ張ってきたエースは「強い気持ちを持ち続けたら、ここまで来られた。もう越えられない壁じゃないはず」と後輩たちに夢を託した。

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