Rソックス・プライス 先発投手補強目指す球団からの関心を集める

フリーエージェント市場から有力な先発投手が次々に消えている状況は、年俸総額削減を目指すレッドソックスにとって追い風になるかもしれない。ESPNのジェフ・パッサンによると、複数のチームがレッドソックスの先発左腕、デービッド・プライスのトレードでの獲得を検討しており、MLB公式サイトのマーク・フェインサンドも同様の事実があることを報じている。先発投手の補強を目指すチームはトレード市場にも目を向け始めているようだ。

フリーエージェント市場からはゲリット・コール、スティーブン・ストラスバーグの「ビッグ2」のみならず、ザック・ウィーラーやコール・ハメルズらも姿を消した。コールやストラスバーグの獲得に失敗したチームはエース級の先発投手を確保すべく、プライスのトレードについてレッドソックスに問い合わせを始めているという。

従来の投手史上最高額の契約(7年2億1700万ドル)を手にしたプライスは、まだレッドソックスとの契約を3年残している(各年3200万ドル)。レッドソックスは現時点で2億2000万ドル前後と予測される年俸総額をぜいたく税の対象とならない2億800万ドル以内まで削減することを目指しており、プライスの放出に成功すればその目標は一気に達成される。

コール獲得の最有力候補の1つだったエンゼルスは、有望株とのセットでベテラン内野手のザック・コザートを放出してまで「コール資金」を準備していたため、エース候補としてプライス獲得に動く可能性があると見られている。プライスが2008年のメジャーデビューから2014年途中のタイガース移籍まで、ジョー・マドン監督(当時レイズ監督、来季からエンゼルス監督)の下でプレイしていたこともプラスに作用するかもしれない。

今季は故障の影響もあって22先発で7勝5敗、防御率4.28と不本意なシーズンを過ごしたプライスだが、2009年から2016年まで8年連続2ケタ勝利、2018年にも16勝をマークするなど実績は十分。すでに34歳という年齢は不安材料ではあるものの、獲得可能なエース級の先発投手は限られており、今後の注目株となりそうだ。

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