フェラーリF1がeスポーツ参戦初年度にタイトルを獲得。コンストラクターズ部門はレッドブルが制す

 F1のeスポーツシリーズのチャンピオンを決めるシーズン最終戦が12月4日にロンドンで開催され、2019年シーズンはフェラーリのデイビット・トニッツァがタイトルを獲得。フェラーリはeスポーツ参戦1年目での戴冠を達成した。

 トニッツァは、ランキング2位のフレデリック・ラスムッセン(レッドブル)に26ポイントの差をつけて最後の3レースを迎えた。ところが第10戦鈴鹿、第11戦サーキット・オブ・ジ・アメリカズでラスムッセンが2連勝を飾り、ラスムッセンがランキング上でトニッツァを逆転。トニッツァは4ポイント差でラスムッセンを追いかける状況で最終戦に臨んだ。

 舞台となったインテルラゴスでポールポジションからレースをスタートしたトニッツァは2位に入賞と、優勝には届かなかった。しかしラスムッセンが10位に終わり、獲得ポイントも1ポイントにとどまったため、トニッツァがランキングトップの座を取り戻して2019年シーズンのチャンピオンを勝ち獲った。

 最終的な獲得ポイント数は、トニッツァが184ポイント、2位のラスムッセンが171ポイント、3位のダニエル・ベレズナイ(アルファロメオ)が128ポイントだった。コンストラクターズランキングでは、レッドブルが246ポイントを獲得してタイトルを獲得した。

 フェラーリはこの2019年シーズンよりeスポーツに参戦しており、既存のF1チームのなかでは最後にeスポーツへの参戦を表明したチームだ。フェラーリF1チームの前チーム代表マウリツィオ・アリバベーネはeスポーツ参戦に否定的な立場だったが、現在チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、eスポーツシリーズへの参戦を“真剣に”考えていたと明かしていた。

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