中山-マカオ連携の加速に伴い大湾区西岸の開発がスピードアップ

中山-マカオ連携の加速に伴い大湾区西岸の開発がスピードアップ

AsiaNet 82205 (2553)

【中山(中国)2019年12月18日新華社=共同通信JBN】12月15日、中山在住のマカオ起業家についてのストーリー「Fighting-Feng Xiaolong」が注目を浴び、「Our Greater Bay Area-Short Video Contest during Zhongshan & Macao Youth(われわれの大湾区-『中山&マカオ青少年』期間中のショートビデオ・コンテスト)」で合計29のエントリーの中でインターネットから3万4919票を獲得し、「Most Popular」賞を受賞した。

同時に、中山のTorch Development ZoneにあるMacao-Zhongshan Youth Innovation and Entrepreneurship Park(マカオ-中山青少年イノベーション・起業家精神公園)の建設は最終段階に入った。 マカオ特別行政区政府が100%所有する投資会社であるParafuturo de Macau Investment and Development Limitedが開始したこのプロジェクトは、マカオの若者のイノベーションと起業家精神を促進し、企業による内陸市場の開発を支援し、マカオに適切なレベルの多様な経済開発を促進する。

近年、経済的、社会的交流の加速、ならびに文化観光、イノベーション、起業家精神における連携の加速により、広東-香港-マカオ大湾区の西側ウイングは統合と開発を目の当たりにしており、離陸の準備が整っている 。

マカオ市民の約4分の1が中山出身のため、狭い水路で隔てられた中山とマカオは同じルーツを共有している。現在、大湾区の建設は進み続けており、この2つの都市間の相互利益とウィンウィン状況の利点がより顕著になっている。

マカオ出身のハン・ズーティエン博士は顔認識技術に関する研究成果でSingou Robotics(Zhongshan)Ltd.を設立し、中山で独自にロボットを開発した。

30を超える香港とマカオの青少年プロジェクトがZhongshan E-park Venture Incubation Base(中山Eパーク・ベンチャーインキュベーションベース)に定着し、うち10のプロジェクトはマカオからやって来た。現在、中山には中山-マカオ青少年イノベーション・起業家精神インキュベーションゾーン、翠亨新区のGuangdong-Hong Kong-Macao-Taiwan Youth Innovation and Entrepreneurship Base(広東-香港-マカオ-台湾青少年イノベーション・起業家精神ベース)、Zhongshan 760 "Macao Interactive Zone"、E-Parkなど29の起業家精神・インキュベーションのプラットフォームがある。

中山・マカオ間の経済・貿易の協力関係は長年にわたって広範かつ緊密である。中山市商務局のシエ・リー副局長によると、マカオはこれまで中山で1000件以上のプロジェクトに投資しており、総投資額は28億米ドルで、主に製造業、不動産、文化、スポーツ、 エンターテイメント産業に分散している。

マカオの起業家であるフェン・シャオロン氏は中山にGuangdong Panda Sports Culture Industry Co., Ltd.を創設し、その後Panda Junior Baseball Teamが後援するPanda Baseball & Softball Clubを設立し、第8回「Panda Cup(パンダカップ)」Junior Baseball Invitational Tournament(ジュニア野球招待トーナメント)を開催した。同社は、中山の東升鎮に国際標準の野球場を建設し、Zhongshan International Baseball Townの建設を積極的に推進し、参加する方針である。

マカオ科技大学とZhongshan Zhongzhi Pharmaceutical Groupは、産学研究協力関係を確立し、一連のイノベーションの変革を実現した。National Biomedical Science and Technology Innovation Zone(国家生物医学科学技術革新区)の建設により、中山とマカオは諸産業の深い統合のための新しいプラットフォームを形成する。

1年前にSanxiang TownshipにオープンしたMacao Neighborhood Associationの中山事務所は11月30日、広東事務所にアップグレードされ、マカオの人々がビジネスを開始し、住宅を購入し、中山と中国本土に定住するための優れたサービスを提供する。

教育、文化、観光の分野では、中山とマカオは近年頻繁に協力してきた。2018年11月以降、無料のヨット旅行が正式に開始された。中山はマカオ科技大学と協力し、板芙鎮に「Xiangshan University」を建設する準備をしている。

「孫逸仙(孫文)文化」はこの2都市を結び付ける重要な文化的連携である。中山が作曲・編曲した大規模な交響曲「孫逸仙」の公演が、12月30日にマカオ文化芸術センターで行われる。これは、両都市の人々の文化的アイデンティティーを高め、 文化的な大湾区の建設を促進する。

現在、中山とマカオは広東-マカオ総合協力実証ゾーンを建設し、経済・貿易、健康・製薬産業、高レベルの協力教育、青少年のイノベーション・起業においてポルトガル語諸国と緊密な協力を行い、それぞれの強みを完全に実証し、そして互いを補完している。多くのプロジェクトが、高レベルの国際協力を通じて開発競争力を高めるために実施されている。

深セン-中山橋の建設が加速する中、沿岸経済地帯のハブおよび大湾区の重要な力として珠江の両岸地域が統合開発されるため、中山はチャンスを利用して広東-香港-マカオ大湾区を建設し、深センによる中国の特徴を備えた社会主義のパイロット実証地域の建設を支援しつつある。

ソース:The Zhongshan Municipal Commerce Bureau