中国(広東)自由貿易試験区は世界的事業環境にコミットする

中国(広東)自由貿易試験区は世界的事業環境にコミットする

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【広州(中国)2019年12月20日新華社=共同通信JBN】
*広東-香港-マカオ大湾区に新たな革新的開放的ハブを建設

2019年12月20日はマカオの本土復帰20周年である。中国(広東)自由貿易試験区(China (Guangdong) Pilot Free Trade Zone、GDFTZ)の一部である珠海の横琴区は隣接するマカオのおかげでできた。今や本土で最も開放的なシステムにより、横琴はマカオの適度に多様で持続可能な経済成長を後押しする地区になっている。総額855億米ドルを投資する1900のマカオ企業の本拠地となった。

これは、広州の南沙区、深センの前海・蛇口区、珠海の横琴区から成るGDFTZが広東-香港-マカオ大湾区の開放・革新主導の開発促進にいかにコミットしているかの一例である。

この自由貿易試験区の建設は、開放により大きくコミットする国際的経済発展の流れに沿った中国の重要施策の一つを象徴する。大湾区の116.2平方キロを占める活力のあるGDFTZは、大きなビジョンを持つより強力な競争相手、インフルエンサーの巨大な潜在力を実証している。

KPMG Advisory (China)が今年公表したReport on the Business Environment of China (Guangdong) Pilot Free Trade Zone(中国(広東)自由貿易試験区の事業環境報告書)のシミュレーション番付によると、GDFTZは事業の容易さに関する得点が77.31で、世界で32番目だった。報告書によると、GDFTZは事業開始、電力入手、契約履行の指標では世界の上位15に入った。

GDFTZの物事を進めやすい事業環境は改革とイノベーションを前進させる決意が促進してきた。2015年の発足以来、GDFTZは中国でそれまでみられなかった多くを含む456件の制度的イノベーションを達成した。例えば、南沙は「オンライン通関」「国際品質トレーサビリティーシステム」「品質検査ポート」などのインテリジェント管理システムの開始で先行し、一般貨物の通関手続き時間を42.6%短縮した。前海・蛇口が採用した地域リスク監視・防止・管理のスマートプラットフォームは、17万以上の企業の管理で効率性を確保した。

安定した事業環境は生産性向上を意味する。GDFTZでは、国境を超える電子商取引の増加に伴い、あらゆる種類の事業開始の利便性を高めた。保税貨物が繁華街に運ばれて展示され、企業の国際化の機会を高めた。保税・非保税貨物の統合的保管によりコストが大きく削減された。

自由貿易試験区はあらゆる面で中国の改革深化に役立つだけでなく、より重要なのは、これにより事業環境の向上とそれに伴う多様な生産要素とリソースの流入によって投資を誘致しやすくなることだと、国際オブザーバーはみている。

過去4年間で、GDFTZは珠江河口地域の干潟と島から高層建築の新しい市街地に発展した。その成功のすべては制度的イノベーションを優先する取り組み、大湾区協力の実証地区建設と、香港とマカオの長期的繁栄と安定の維持へのコミットメント、世界的事業環境形成の決意なしには可能になり得なかった。

ソース:China (Guangdong) Pilot Free Trade Zone

画像添付リンク: http://asianetnews.net/view-attachment?attach-id=354367
(深センの前海・蛇口区、中国(広東)自由貿易試験区)