松浦・星鹿小で人権集会 車いすバスケ体験

車いすバスケットボールを体験する児童=松浦市立星鹿小

 松浦市立星鹿小(坂東利久子校長、82人)の人権集会がこのほど、同市星鹿町の同校であった。諫早市の車いすバスケットボールチーム「長崎サンライズ」の川崎寿洋さん(57)=佐賀県唐津市=と立川光樹さん(27)=諫早市=を講師に、障害のある人との向き合い方や共生社会について考えた。
 集会では児童が車いすバスケットを体験。「車いすが微妙に動くので、シュートしたらバランスを崩して落ちそうになった」「ゴールが普段より高く見えた」と悪戦苦闘していた。
 交通事故で右足を失った川崎さんは、児童に義足を見せながら障害を負ったときの心境や車いすバスケットとの出合いについて講演。「障害者とは障害のない人と区別するための呼び方だが、区別する必要はないのでは。オリンピックとパラリンピックは今は別の大会だが、いつか一つの大会として開かれることと願っている」と話した。
 最後に、4年生の代表が「障害のある人を差別しない、誰とも仲良くする、人の個性を大切にする」と決意を述べた。

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