トヨタの幅広いレース活動が印象的に/2019年ラリー&耐久レースフォトアクセスランキング

 autosport webでは文字はもちろん、写真も交えながら、さまざまなニュースをお届けしてまいりました。今回は2019年シーズンにお届けした写真のなかから、カテゴリ別に反響の多かったものをお届けします。

 今回はル・マン24時間レースやWEC世界耐久選手権などのル・マン/WECカテゴリーと、WRC世界ラリー選手権などのラリー/WRCカテゴリーのトップ5をご紹介。

■ル・マン/WECカテゴリーフォトランキング

第5位:GRスープラGT4

 第5位は2020年3月より欧州で販売が開始されるGRスープラGT4。スープラを復活させたTOYOTA GAZOO Racingは、このGRスープラGT4で世界中のレースで使用されているGT4カテゴリに参入を開始します。

 フロントに搭載されるエンジンは、430馬力にチューンアップされた3リッター直列6気筒ターボエンジン、これに7速パドルシフトが組み合わされる。そのほかレースに必要な装備が備わったGRスープラGT4の価格は17万5000ユーロ(約2115万円)の予定。
■GRスープラGT4、2020年3月から欧州で販売開始、価格は約2115万円。日本・アジア展開は2020年10月

TOYOTA GAZOO Racingが公開したGRスープラGT4

第4位:トヨタTS050ハイブリッド

 WEC世界耐久選手権から、トヨタTS050ハイブリッドのフロントセクションの画像が注目を集めました。2019/20年型トヨタTS050ハイブリッドはフロントノーズが太くなり、ノーズ先端はハイポイント化されたことにより、2018/19年型マシンとは大きく見た目が変化していることがわかります。
■WEC:王者トヨタ、2019/20年投入の新車公開。ハートレーが加わった新ラインアップも

2019/20年型トヨタTS050ハイブリッドのフロントビュー

第3位:シボレー・コルベットC8.R

 いよいよトップ3。3位には長い歴史のなかで、初めてミッドシップレイアウトに変更されたシボレー・コルベットの新型GTEカー『シボレー・コルベットC8.R』がランクイン。公開されたマシンは2台で、そのうち4号車のカラーリングは従来のコルベットレーサーを象徴するイエローから、シルバー主体のカラーリングに変更されており、新しい時代の幕開けを感じさせるマシンとなりました。
■コルベットの新型ル・マンカー『C8.R』見参! ケネディ宇宙センターでサプライズ発表

GTE規定に沿って開発されたシボレー・コルベットC8.R

第2位:コア・オートスポーツ ニッサンDPi

 コルベットC8.Rに続く第2位には2019年のデイトナ24時間レースに参戦したコア・オートスポーツの54号車ニッサンDPiが登場。

 ニッサンのグループCカー“R91CP”などを連想させるトリコロールカラーが施されたマシンは、ウエットコンデションでの赤旗中断やセーフティカーランが長く続いたレースを耐え抜き、総合4位フィニッシュを果たしています。
■小林可夢偉が日本人4人目のデイトナ24時間制覇。アロンソとともに10号車キャデラックに栄冠もたらす

コア・オートスポーツの54号車ニッサンDPi

第1位:ポルシェ911 RSR

 そして第1位には耐久の雄であるポルシェの新型マシン、911 RSRがイタリア・モンツァサーキットでテストしている姿が輝きました。

 ブラックのカーボン地ボディで走行しているマシンは、エキゾーストパイプの位置がリヤタイヤ前方、サイド出しに変更されていることなどが話題を呼びました。
■WEC:モンツァに謎のポルシェ911 RSRが登場。2019/20年デビューの新型か

2019年型ポルシェ911 RSRのテストを捉えた1枚

■ラリー/WRCカテゴリーフォトランキング

第5位:ヒュンダイi20クーペWRC

 ラリーカテゴリで第5位に入ったのは、2019年マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得したヒュンダイのマシン。なかでも2019年仕様i20クーペWRCお披露目となったスタジオショットが話題を集めました。

 2色のブルーをメインとした、これまでのカラーリングを踏襲しながらも、アクセントとして流れるようなレッドカラーが新たに取り入れられたのが象徴的でした。
■WRC:ヒュンダイが2019年型i20クーペWRCを公開。レジェンドのローブを迎え必勝誓う

2019年仕様のヒュンダイi20クーペWRC サイドビュー

第4位:スバルWRX STI

 続いては日本ラリー界の雄、スバルの写真がランクイン。ステアリングを握っているのは、2003年のWRC王者であるペター・ソルベルグを父に持つオリバー・ソルベルグ。

 父であるペターも操った“WRブルーにゴールドのレタリング”をまとったスバルWRX STIを駆り、北米の新興ラリー選手権であるARA(アメリカン・ラリー・アソシエーション)に参戦したオリバーは、初マシン、初ステージながら総合2位でフィニッシュしました。
■オリバー・ソルベルグ、北米デビュー戦で2位獲得。「父と同じカラーのマシンをドライブできて感動的だった」

父の愛機を思わせるカラーのマシンで駆け抜けるオリバー・ソルベルグ

第3位:シトロエンC3 WRC

 第3位には、2019年WRC第1戦ラリー・モンテカルロを走行するセバスチャン・オジエが登場。太陽に照らされた広大な光景をバックに、レッドブルロゴが輝く赤いシトロエンC3 WRCが駆け抜けていくという1枚です。
■【動画】2019WRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロ ダイジェスト

2019年WRC第1戦モンテカルロを制したセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)

第2位:トヨタ・ヤリスWRC

 そして第2位となったのは、2018年にマニュファクチャラーズタイトル、2019年にはドライバーズチャンピオンを獲得したTOYOTA GAZOO Racing WRTのマシン、2019年仕様のトヨタ・ヤリスWRCがランクイン。

 細部に目を凝らすと、2018年仕様から変化している部分に気づけるはず。2020年は最終戦ラリー・ジャパンでのダブルタイトル獲得に期待したいですね。
■ダブルタイトル獲得を目指すトヨタ、2019年仕様のヤリスWRCを初公開

トヨタが公開した2019年仕様のトヨタ・ヤリスWRC

第1位:ダカールラリー初制覇のトヨタ・ハイラックス

 ラリー/WRCカテゴリーの第1位は、2019年1月に開催された第41回ダカールラリーで総合優勝を果たし、トヨタにダカール初制覇をもたらしたナッサー・アル-アティヤとマシュー・バウメルがドライブしたトヨタ・ハイラックス。

 総走行距離およそ5600km、ステージのうち70%が砂漠や砂丘という構成のため“世界一過酷なラリー”と呼ばれるダカールラリー。TOYOTA GAZOO Racing SAから参戦したアル-アティヤは、2位に対し46分42秒差をつけて総合優勝を飾りました。

 この優勝に対してトヨタ自動車の豊田章男社長はアル-アティヤとバウメルに対し、「トヨタにとって初めてとなる4輪部門総合優勝をもたらしてくれました。おめでとうございます。そして、ありがとうございます」とコメントを発表しています。

 ちなみに、1月5日に開幕する2020年大会にはトヨタからフェルナンド・アロンソが参戦し、ダカールラリー初挑戦を果たします。
■「約束を果たしてくれた」。トヨタのダカール初制覇に豊田章男社長が喜びのコメント

2019年ダカールラリー総合優勝を果たしたナッサー・アル-アティヤ/マシュー・バウメルのトヨタ・ハイラックス

© 株式会社三栄